Reproは、ECサイトの利用状況に関するユーザー調査を実施し、その結果を「ECサイトについての利用実態調査レポート 2024」として発表した。
約30%はECサイト訪問時に「購入したい商品は決まっていない」
ECサイトへの訪問時、購入商品が決まっているかをたずねると、各カテゴリーで40~50%が「おおよそ決まっている」と回答した。「書籍・メディア」カテゴリーでは「常に決まっている」という回答がほかと比較して多く、19.8%となっている。
また、購入したい商品が決まっていない場合、どのように探すかという質問に対しては、「ECサイトで探す(81.8%)」が最多に。ユーザーは商品購入時に、そのECサイトを回遊しながら商品を比較・検討していると考えられる。
Webサイトよりアプリのほうが利用優先度がやや高い
スマートフォンでECサイトを利用する際、アプリとWebサイトのどちらを優先的に使うかという質問では、「アプリを優先して利用する」が43.4%と高い結果だった。理由は、「アプリが使いやすいから」が82.8%。そのほか、「セール・ポイントなど、アプリの方がお得になるから」「アプリがインストールされているから」「決済が簡単だから」といった理由が続く。
一方で、「Webサイトを優先して利用している」と回答した370名に対して理由をたずねると、「Webサイトの方が使いやすいから」が88.1%と、アプリを優先的に利用する理由とほぼ変わらない結果となった。ユーザーはアプリ・Webサイトのどちらを利用するにしても、「使いやすいかどうか」を特に重視しているとわかる。
ECサイトでの買い物は「価格」「送料・配送オプション」を重視
次のグラフでは、ECサイトで商品を購入する際に重視することについて、「価格」「送料・配送オプション」「レビュー・評価」「キャンペーン・セール情報」「ECサイトの使いやすさ」「ECサイトのデザイン・レイアウト」の6項目でユーザーの重要度を表している。
ユーザーが「大きく重要視する」と回答した割合が多かったのは、「価格(56.2%)」や「送料・配送オプション(39.2%)」。逆に「ECサイトのデザイン・レイアウト」については、「ほとんど重視しない」「全く重視してない」という回答が多かった。
ユーザーはECサイトに「在庫状況」の情報を求めている
ECサイトで便利だと感じた、またはあると嬉しいと感じる機能についてたずねたところ、「リアルタイム在庫状況(60%)」が最も多い結果だった。また、「返品・交換プロセスの簡便さ(56.6%)」「セールのプッシュ通知(44.9%)」が続いた。
調査概要
- 調査期間:2024年1月26日~1月28日
- 調査対象:店舗アプリを利用したことのある16~69歳の男女
- 有効回答者数:1,030名(男性=526名/女性=504名)
- 調査方法:インターネットアンケート調査