LINEヤフーは、2024年5月28日から29日まで、渋谷ヒカリエとMIYASHITA PARKで、企業のマーケティング担当者や代理店を対象としたイベント「Hello Friends! W!th LINEヤフー」を開催している。佐川急便や串カツ田中などが登壇するセッションに加え、MIYASHITA PARKでは「能登フードリバイバル物産展」といったコーナーが設けられている。
初日に渋谷ヒカリエで行われたKEYNOTEには、LINEヤフーの上級執行役員 マーケティングソリューションカンパニー カンパニーCEO 池端由基氏、カンパニーCPO 二木祥平氏が登壇し、同社が掲げる「Connect One」構想とその実現に向けた施策を紹介した。
Connect One構想とは、LINEヤフーが保有するデータを「LINE公式アカウント」を中心に連携し、企業とユーザーの全コミュニケーションを一つのプラットフォームで提供する考え方を指す。池端氏は「この構想がユーザーのロイヤリティやLTVの向上、ブランドの認知拡大を後押しする」と強調した。
続いて二木氏は、Connect One構想の実現に必要な要素として「顧客接点の強化」「顧客体験の向上」「データ活用基盤の充実」の三つを挙げ、LINE公式アカウントの具体的な新機能を発表した。詳細は次のとおり。
今後提供が開始される新機能の概要
LINE公式アカウントの情報の表示面拡大
2024年中に、「LINE ウォレット」タブへの地図情報やお知らせの表示、「Yahoo!検索」におけるLINE公式アカウントのクーポン表示が可能となる。
LINEプロモーション絵文字
今後、企業が友だち追加を条件に、ユーザーに対して無料でオリジナル絵文字を配布できるメニューが追加される予定となっている。
友だち紹介クーポン
2024年8月をめどに、ユーザーが友だち紹介クーポンをシェアできる機能が追加される。紹介したユーザーと紹介されたユーザー、どちらもクーポンを受け取れるようになる。
LINEミニアプリの機能拡張
審査なしで「LINEミニアプリ」の利用が可能となる。また、認証機能により、LINEヤフーによるアクセス導線の強化機能、LINEミニアプリ内の様々な機能が使えるようになる。
きっかけメッセージ
各ユーザーに合わせたメッセージを配信できる「ステップ配信」に、新機能として追加される。企業は、LINEヤフーが保有するデータを活用し、天気やユーザーの検索行動といったトリガーを増やしてメッセージを配信できる。まずは2024年9月以降、ユーザーの誕生日にメッセージを配信できる機能が利用可能となる。
メンバーシップ×オープンチャット
2024年8月以降、「メンバーシップ」機能が「オープンチャット」と連動する。これにより、サブスクリプション会員専用のオープンチャットが作成可能となる。