三越伊勢丹システム・ソリューションズ(以下、IMS)は、百貨店業界の主要EDIサービスの一元利用を可能とする新たなサービス「IQRS Gateway」の提供を開始した。
これまで百貨店では、流通BMS、90年代からの固定長フォーマット、JEDICOS、CIIといった旧来の標準フォーマット、また、各種WEB-EDIサービスなど、複数の規格・サービスに対応してきた。
EDIは百貨店と取引先双方において、社内システムや運用面と密接に関連しているため、一度、両社合意の元取組を開始すると、EDIサービスの終了やネットワークインフラの終了などの必要性に迫られない限り、ほかの方法に切替ることを望まない企業が多い。これが煩雑になる要因の一つと考えられていたが、同サービスは百貨店側のシステム刷新や業務効率化、ペーパーレスなどを推進・検討する百貨店に向けて開発された。各EDIサービスとの連携を当サービスに集約することで、ランニングコスト、オペレーションコストの最小化が期待できるという。
具体的には、次の二つの機能を提供する。
- 外部システムとの連携
- データフォーマットの変換
これにより、ほかのWeb-EDIサービスを利用している百貨店や取引先企業との接続も可能となり、これまで個別に連携・変換を行ってきた企業も同サービスを一括で利用できるようになるとのこと。