「9090」や「Younger Song」などのアパレルブランドを運営している株式会社yutoriが、2024年3月期 第3四半期の決算を発表した。YouTube チャンネル「yutori IR channel」にて、同社の代表取締役社長 片石貴展氏が詳細を説明している。
yutoriの2024年3月期 第3四半期末の売上高は約31億円、売上総利益は約19億円、営業利益は約3億円となり、いずれも同社の過去最高を達成した。予算に対する進捗率がそれぞれ90%近いことから、同社は2024年3月期の通期の業績予想を上方修正。売上高の予想を約36億円から約41億円に、売上総利益の予想を約22億円から約25億円に修正した。
yutoriの販売チャネル別に見た売上比率は、自社ECサイトとZOZOTOWNを合わせたECチャネルが74.0%、実店舗などオフラインチャネルが23.6%となっている。yutoriは当期、出店数を増加したため、オフラインチャネルの割合が増加傾向にある。片石氏は、「将来的に自社ECチャネルとオフラインチャネルの比率を1対1にしたい」とした。
yutoriは今後、「アパレル×Z世代」「アパレル×世代拡張」「別商材×Z世代」の三つを軸に事業成長を図る。「アパレル×Z世代」においては、上場後も他社のM&Aを積極的に進めていく方針。また、「アパレル×世代拡張」を掲げるように、Z世代以外の世代にもターゲット層を拡大していく。
「別商材×Z世代」の戦略としては、2024年3月にコスメ事業のローンチが予定されている。メーカーと共同開発を進めており、yutoriがクリエイティブとプロモーションをプロデュースするとのこと。