総合リユースサービス「バイセル」を展開するBuySell Technologies(以下、バイセル)とアース製薬は、革新的な酸化制御技術「MA-T」を用いて、リユース品に残る生活臭やタバコ臭などをにおいの元から消臭する取り組みを開始した。においが原因で一般のユーザーへ流通していなかった商品も販売可能な状態へと消臭・除菌することで、より多くのリユース品の流通を可能にする。
アース製薬は、2020年11月に日本MA-T工業会を設立し、MA−Tの応用による社会実装を進め、エネルギーや医療分野まで地球規模の課題解決を目指し挑戦を続けている。
MA-Tはアルコールや塩素系の除菌剤とは異なるが、第三者機関の実証により消臭・除菌効果が確認されており、日本のほぼすべての航空機や、多くのホテル・病院・介護施設・保育園などで活用の実績がある技術だという。
「バイセル」では、年間360万点以上の商品を買い取っているが、リユース品のなかには生活臭やタバコ臭、長い間収納されていたことによるカビ臭や劣化臭などが残るものもあり、こうした商品は販売時に担当者による商品確認を経た上で、一般ユーザーへの販売を行わず、販路を事業者向けに限っていた。また、汚れやカビなど目に見えるものの除去とは異なり、においに対する対策は確立できていない状況だった。
今回、こうしたリユース品を対象にアース製薬による消臭試験を実施。また、バイセルの船橋ロジスティクス内で消臭試験を実施したところ、特に革やナイロンを素材とするバッグに対して、MA-Tを噴霧する方法で高い消臭効果を発揮し、商品の劣化や変質などの影響がないと確認されたことから、本格的にMA-Tの導入を決定した。
リユース品へのMA-T活用のポイント
- MA-Tには生活臭、タバコ臭など、さまざまなにおいの元に対する消臭性能が認められている。においの元となる分子を分解することから、消臭効果はユーザーへの販売後も長く継続するため、リユース品に付着する劣化臭や樟脳などのにおいにも効果が期待できる。
- 高い除菌効果も認められており、リユース品への衛生面に不安の残る人も、安心して使用ができる。