花王は、自社工場や物流拠点で出荷されることなく、やむを得ず廃棄していた日用品・一部の化粧品の滞留在庫について、双方向のデジタルプラットフォーム「My Kao」内の自社ECサイト「My Kao Mall」でアウトレット販売を開始した。これにより、自社の製品廃棄物削減をさらに推進し、資源循環型社会の実現に貢献する。
同社では、限られた資源をもっとも効果的に使用し、モノづくりを行い、1人ひとりにもっとも合う商品を、必要な量だけ生産し届けるしくみの構築に取り組んでいる。その一環として、需要予測の導入や商品切り替え方法の見直しなどにより、製品廃棄を削減する取り組みを推進している。
しかし、改良やパッケージ変更のために発生した旧品や、安定供給のための製品在庫が、工場や物流拠点に滞留在庫として残ってしまうという実態があった。それに対し、従来から社員販売などで、製品廃棄物削減に向けた取り組みを進めていたが、それでもやむを得ず、製品の廃棄が必要な状況だったという。そこで、同取り組みに理解のあるユーザーに向けて、このような滞留在庫を「My Kao Mall OUTLET」にて、アウトレット価格にて販売開始した。