マッスルデリは、三井物産と三菱商事を主要株主とする国内製糖メーカー・DM三井製糖とのM&Aに合意。2023年7月よりDM三井製糖の子会社となったと発表した。今後は、タンパク質など機能性素材を用いた、総合的なフードサービス領域の開拓により成長を目指す。
2016年に創業したマッスルデリは、最適な栄養素の食事を提供するボディメイクフードサブスクリプション事業「Muscle Deli」、ユーザーの目的や好みに合わせた食事を提供するカスタムミール事業「YOUR MEAL」などを展開してきた。
また、DM三井製糖は、メイン事業である砂糖事業に加え、ライフ・エナジー事業として栄養や健康領域に視野を広げている。
両社は、それぞれのビジョン・ミッションへの共感を出発点として協議を進め、DM三井製糖が持つ研究開発力、主要株主である三井物産・三菱商事の両商社が保有するリソースやネットワークとの連携を図る。そして、マッスルデリが持つ食のD2Cスタートアップ企業としてのスピード感を活かし、機能性素材を用いた、総合的なフードサービス領域の開拓に向け、M&Aに合意した。
今後、マッスルデリは、DM三井製糖の知見や知財を活用し、Muscle DeliやYOUR MEALにおける新商品開発、シニア層向けの新商品開発と新規事業の立ち上げを進める。それとともに、食のD2Cスタートアップ企業などのM&Aなども積極的に推進し、DM三井製糖が見据える総合的なフードサービス領域における開発&流通プラットフォーム企業としての成長を目指す。
DM三井製糖は、2021年4月に三井製糖と大日本明治製糖の経営統合から発足したDM三井製糖ホールディングスのもと、2022年10月に両社の合併で誕生した。現在、国内製糖業で4割程度の市場シェアを有している。
DM三井製糖は、今回のマッスルデリのM&Aを皮切りに、栄養補給の付加価値食品に描くストーリーを共有できるパートナー企業を今後も募っていく方針とのこと。