2023年5月31日、アリババの総合旅行サービスプラットフォーム「Fliggy(フリギー)」と大阪観光局は、中国人観光客誘致に向けた戦略協定を締結した。大阪ならではの旅行商品の開発と販売、デジタルマーケティング、目的地のブランド構築などにおいて協業する。
Fliggyによると、日本は中国人観光客が訪れたい海外旅行先トップ3に入っているとのこと。2023年4月には、中国から日本への航空券予約数が前年同月比2倍以上に増加、前月比でも40%以上増加している。
また、4月はFliggy経由の大阪のホテル予約数が前年同月比20倍以上に増え、中国から大阪への航空券の予約数も前年同月比9倍以上に増加、前月比で124%増となっている。
大阪観光局 理事長 溝畑宏氏、Fliggy CEO 庄卓然氏はそれぞれ、本協定の締結について次のように述べている。
「2025年の大阪・関西万博、誘致を目指すIR(統合型リゾート)など、世界中から大きな注目を集めるイベントを控え、大阪観光局は日本の観光のトップランナーとして日本全体の観光業を大阪から盛り上げていきたいと考えています。
Fliggyは、旅行や探検が好きで、新しく刺激的な体験を求める多様な中国の若者層を抱えているため、今回Fliggyと協力関係を深めることで、ユニークな文化や観光関連の革新的旅行商品を共同開発し、より多くの中国の若者が大阪・日本を訪れてくれるよう、ともに取り組んでいきたいと思います」(溝畑宏氏)
「Fliggyの利用者の60%以上が1990年代以降に生まれた若者であり、彼らはその土地ならではの地元体験にこそ興味があり、有名観光地を巡るだけの従来のツアーよりも魅力を感じます。
大阪は、笑顔と活気にあふれる都市として知られており、食文化、大型ショッピングモール・百貨店、大衆文化などの豊富な観光資源を持ち、中国の若者が旅に求める条件を満たしています。
Fliggyは、デジタル技術、コンテンツマーケティング、新商品開発などの強みを活かし、中国人観光客向けに高品質かつ多様な大阪の旅行体験を提供することで、大阪の観光業をさらに活性化させたいと思います」(庄卓然氏)