企業向け経済インフラプラットフォームを提供するStripeは、5月にグローバルに事業を展開するMicrosoft、Airbnb、Zaraの3社とそれぞれ異なる業種の様々な事業拡大の機会において新たな提携を発表した。
Microsoftは、Microsoft TeamsとStripeを連携させることで、オンライン会議中に支払いができるTeams Paymentsの提供を開始。Airbnbでは、米国の銀行口座を持つAirBnBのゲストが、Stripe Financial ConnectionsとLinkを利用して容易に支払いを行うことができるようになった。また、Zaraでは、中古のZara製品の買い手と売り手間の送金においてStripe Connectを使用することで、サステナブルな中古品の再販時の決済がより容易にできるようになった。
同連携の詳細は、次のとおり。
Microsoftとの提携:オンライン会議中に支払いができるTeams Paymentsの提供を開始
Stripeは、2023年5月1日に Microsoftとの新たなパートナーシップを発表した。同提携により北米の企業はMicrosoft Team上で直接顧客から支払いを受けることが可能に。StripeとTeams Paymentsとの連携により、オンラインでの打合せや講座、イベントなどさまざまな場面で、主催者は開始前、最中、終了後に顧客からの支払いを受け取ることができ、すぐに売上金にアクセスすることができる。さらに、Teams上のイベントに参加する条件のひとつとして、Stripeを通じた前払いの設定もできるようになる。
Stripe Connectとの連携により、MicrosoftはTeams上の取引における決済受け取りと本人確認の業務を効率化。また、StripeはTeams Paymentsに登録を行った事業者が支払いを受けられるよう、アカウントの登録に必要な条件を管理している。決済が完了すると、MicrosoftはConnectを通じて顧客から事業者に自動的に売上を振り分ける。
Airbnbとの提携:銀行決済を強化
Stripeは、2023年5月18日(木)にAirbnbと提携し、Airbnb宿泊者の銀行決済を強化することを発表した。同提携を通じ、Airbnbの利用者は容易に金融口座に紐づけることができるStripe Financial Connectionsを利用し、安全かつ即座に銀行口座を支払い方法として追加することが可能となる。一度口座の詳細が保存されると、利用者はStripeのワンクリック・チェックアウトシステムであるLinkを使って、その後すべての予約において銀行決済を迅速に行うことができる。
Zaraとの提携:再販プラットフォーム「Zara Pre-Owned」の決済パートナーに
Stripeは、2023年5月22日(月)にZaraの決済パートナーとしてZaraの中古衣類マーケットプレイスであるZara Pre-Ownedのすべての決済処理を担うことを発表した。Zaraは中古のZara製品の買い手と売り手間の送金においてStripe Connectを使用する。
Stripe Connectを採用したことにより、ZaraはZara Pre-OwnedマーケットプレイスにStripeのグローバル決済プラットフォームを直接組み込むことができ、Zaraブランドの顧客体験はそのままに、決済に関するすべての要件をStripeに任せることが可能となる。