イルグルムは、サイバーエージェントグループのAJAと、マーケティングプラットフォーム事業領域において業務提携を開始した。その取り組みのひとつとして、広告効果測定プラットフォーム「アドエビス」の計測データを活用した、OTT広告の効果測定・運用支援を開始する。
OTT(Over the Top)とは、インターネット回線によってアクセスできるコンテンツ配信サービスの総称で、映像を配信するOTTサービスには「YouTube」や「ABEMA」といったプラットフォームが該当する。AJAが動画配信サービスを対象に実施した国内OTT市場規模調査によると、2024年には市場規模が1兆円を突破する見込みとなっており、OTT広告市場は急速に拡大している。
その一方で、EUで施行されたGDPR(一般データ保護規則)や、プライバシー保護の観点からApple社のSafariブラウザに追加されたトラッキング防止機能「Intelligent Tracking Prevention(以下、ITP)」など、ウェブ上のユーザー行動データの収集における環境も目まぐるしく変化している。ブラウザ各社でもCookieを用いたトラッキングを制限する動きが強まり、各広告媒体によるデータ計測に欠損が生じるなど、正確なデータ収集自体も困難になってきている。
そこで今回、アドエビスとAJAは業務提携し、Cookie規制に対応した正確なデータ計測を可能とするアドエビスのデータと、AJAのOTT広告運用に対するノウハウを活かしたOTT広告の効果測定・運用支援を開始。これにより、OTT広告による認知向上施策とそのほかのコンバージョン獲得を目的としたウェブ施策の効果を一気通貫で評価できるようになり、最終的なOTT広告の売上貢献度の可視化を支援する。