大丸松坂屋百貨店は、日本電気(以下、NEC)が提供するEC・通販統合ソリューションNeoSarf/DMを採用し、ECサイトのリニューアルを行った。
大丸松坂屋百貨店は、消費者へ新しい特別な体験・特別な価値の提供を目指している。同社では、これらの実現を目的としたDXの取り組みの一環として、ECを強化するためのサイトリニューアルを行った。
同取り組みは、ECと店舗をつないで新しい顧客体験のプラットフォームを構築することを目的としている。具体的には、店舗およびECのデータを横断して解析し、これらデータから顧客理解を深め、ユーザーに新しい価値の提案を行える仕組みづくりを推進している。これらを実現するため、大丸松坂屋百貨店は新システムにおいてNECのEC・通販統合ソリューションNeoSarf/DMを採用した。
新ECサイトの特徴は、次のとおり。
ひとつのIDでECやアプリなどの複数システムにログイン可能
サイトのリニューアル後、ECサイト「大丸松坂屋オンラインストア」、得意客向けサイト「コネスリーニュ」、店舗の顧客サービス基盤「大丸・松坂屋アプリ」の3つのシステムをひとつのIDでログインできるようになった。これにより、大丸松坂屋百貨店はECでの顧客の行動と店舗での顧客の行動を紐づけ、同一顧客のそれぞれのチャネルでの行動を一連の行動としてとらえることが可能となった。
ギフト対応機能を強化
新ECサイトでは「熨斗(のし)」への対応など、消費者が大丸松坂屋百貨店を利用する目的のひとつである「ギフト」に関する機能の強化を図った。また、ECサイトの持つ機能のうち、「会員判定」「優待判定」「受注配送・計上」「株主優待」など、百貨店独自のサービス機能は独立させて「共通基盤」として構築し、システム構成をシンプルにしている。