Yper(イーパー)が提供する簡易宅配ボックス『OKIPPA(オキッパ)』を活用した約4ヵ月間の実証実験が長野県諏訪市で行われ、実験の結果、再配達率は84.6%削減、二酸化炭素排出量も約1.8トンの削減と大幅な削減効果が実証された。また、実証実験を通じて72.2%の市民モニターの脱炭素社会実現への関心が高まる結果となった。
OKIPPAは煩雑な再配達受け取りを不要にする吊り下げ式簡易宅配ボックス。不在中だけでなく在宅時でも、非対面で荷物の受け取りが可能なサービスである。玄関ドアノブに容易に取り付けができ、設置工事は不要。使用時以外は手のひらサイズに折りたたんでおけるため、常設していても玄関の場所を取らないという。
実証実験概要
- 期間:2022年8月13日(土曜日)~12月30日(金曜日)
- モニター数:478名(諏訪市在住者)
- 調査方法:隔週アンケート(調査の依頼と回答はインターネットを基本としている)
モニター属性
実証実験前の事前アンケートでは、市民モニターの72.8%が30〜50歳代であり、働く世代が多く、全体の約半数が子育て世代だった。また、市民モニターの95.6%がネット通販を利用し、91.9%が3分の1以上の荷物で再配達になっており、日中不在がちでネット通販を多用する人が参加していることがわかる。
再配達削減結果
モニター期間中に置き配バッグを活用して受け取った荷物は延べ3,865個であり、期間中の再配達率は84.6%削減した。
脱炭素社会への意識醸成
今回、置き配という生活に身近な取組による「ライフスタイルの変革」を狙った取組を通じて、72.2%の方の脱炭素社会実現への関心が高まるという結果につながったとのこと。