味の素は、同社グループが提供する複数のデジタルサービスを安心・快適に利用することのできる共通ID「AJINOMOTO ID」の導入を開始した。
近年、生活者のEC利用や健康意識の高まりにともない、日常生活において食や健康に関する提供価値の多様化が急速に進み、デジタルサービスを通じて生活者が自らの嗜好やライフスタイルに合った製品・サービスを選択できることが一般的になっている。
このような状況を受け、同社グループとして生活者との直接的なつながりをより強化し、嗜好やライフスタイルに合わせて複数のデジタルサービスを横断した最適な提案を実施していくために、今回「AJINOMOTO ID」の導入を開始することとなった。
まずは「味の素ダイレクト オンラインショップ」、続いて本年度中に、レシピ・献立を主なコンテンツとした同社オウンドメディア「AJINOMOTO PARK」に導入。これにより、ID、パスワード、会員登録情報の一元化、シングルサインオン(ひとつのIDとパスワードを入力して、複数のウェブサービスやアプリケーションにログインする仕組み。入力や管理の手間を省くことでセキュリティを強化することができる)を可能とし、それぞれのユーザーの利便性を高めるとともに、サービス間連携の強化を進める。
さらに、現在構築を進めている「味の素グループD2Cプラットフォーム」にも「AJINOMOTO ID」を導入するとのこと。同プラットフォームは、各ブランドのECサイト、会員情報、物流や会計に関する機能を集約した、味の素グループ内で新たなD2Cブランドが立ち上がる際の基盤となる。今後、同プラットフォームを活用し、会員1人ひとりに適した新たなD2Cブランドの提案につなげていくという。
また将来的には、すでに同社が提供している食・健康サポートアプリへの導入も計画しており、製品とサービスを連動させた食・健康の顧客体験価値を提供する予定だという。