ギフト販売大手のシャディは、イスラエルのスタートアップ企業SpeedSize社のAI画像テクノロジー「SpeedSize」を、自社ECサイトのシャディギフトモールに導入した。同ツールの導入により、シャディギフトモールのページ読み込み速度や、表示速度などサイトの利用にともなうスピード改善を果たし、今後、さらにシャープで高速なメディアへと進化させることで、ユーザーの利便性を高める。なお、日本ではSpeedSizeはギャプライズ社が展開している。
2026年に創業100周年目を迎えるシャディは、成長戦略の柱のひとつにオムニチャネルを掲げている。2022年6月にはメタバース空間において優れた一覧性と利便性を兼ね備えた新たなタッチポイント「メタバースカタログ」を展開するなど、新技術を取り入れている。
シャディギフトモールでは、ギフト商材を中心に約20,000商品を掲載し、ユーザーへの最適な情報の提供に向けて、コンテンツの拡充と画像の充実化を進めてきた。一方で、サイトの情報量を増やせば増やすほど、ページ速度が遅くなるというジレンマも抱えていた。今回、サイトのリッチ化とページの速度改善の対応を目的に同ツールを導入し、ユーザーの利便性向上を目指すという。
「SpeedSize」は、人間の目では識別不可能なクオリティで最大99%の動画や画像を圧縮し自動最適化することで、ページの読み込み速度や表示速度、応答速度を改善するAI技術。シャディは、今年5月末にサイト実装を完了し、現在まで読込速度(Speed Index)は従来比約21%の改善を果たしているとのこと。
SpeedSize導入によるCO2排出量削減効果
Website Carbon Calculatorによると、平均的なウェブサイトでは1回のPVで1.76gのCO2が放出されるといわれている。これは月間100万PVのサイトでは年間21,120kg、21トンものCO2を放出している計算となる。今回SpeedSizeを導入したところ、サイト閲覧時のデータ転送量が43%削減(3.9MB→1.6MB)。また、Website Carbon Calculatorで計測をしたところ、理論上58.9%のCO2排出量の削減を実現したという。