クレディセゾンは、オンラインチケット販売のSaaSサービスを自社開発・提供するモーションピクチャーの発行済株式の過半数を取得し、子会社化することを決定。
モーションピクチャーは、「映画館のデジタル化ビジネス」を目的に、2007年に創業。従来、「オンプレミス型のシステム」が一般的な 映画館の座席指定型オンラインチケット予約において、「クラウド型の SaaS システム」を強みとする「Smart Theater」を展開している。
コロナ禍により、細やかな設計が求められる映画館以外の集客施設(水族館、ミュージアム等)においても、同社のシステム導入が急速に拡大。 「座席在庫」×「時間帯」×「コンテンツ」×「価格設定」を柔軟に管理できる粒度の細かい設計のため、システム導入企業及び施設利用者から高く評価されている。
クレディセゾンは、「リアルの体験をデジタルで、より楽しく」をテーマに、これまで培ってきた当社の強みである「リアル」を大切にしながら、「デジタル化」を推進・融合することで、顧客体験の向上を目指しています。
コロナ禍によって、街中でのショッピングや映画館等のサービス利用といった「対面」領域において、事前予約や決済のオンライン化、QRコードを用いたスマート入場など、デジタル技術を活用した「非対面化」ニーズの高まり、また、「モノ」から「コト」へ、「商品提供型」から「体験提供型」へ、顧客の消費意識や提供モデルが大きく変化する中、今後はより一層、対面領域における「リアル」な体験を「デジタル」で強化する動きが進展している。
そのような中で、映画館や水族館といったリアルな集客施設のサービス(コト消費)のデジタル化領域において、高度な技術力を背景とした競争力の高いオンライン予約サービスを自社開発・提供するモーションピクチャーをグループに迎え、コト消費の入り口となる「予約」から「決済」を一気通貫で提供し、カード会員のさらなる顧客体験向上を実現すべく、株式取得に至った。
今後は、両社の強み・ノウハウを活用し、予約から決済、送客や優待などのマーケティングまでを含めたコト消費のオンラインインフラの開発や、提携先・カード加盟店をはじめとしたさまざまな集客施設へのサービス提供を通じ、コト消費のプラットフォーマーとして「リアル」と「デジタル」を融合した顧客体験の向上を目指す。
サービス提供例
- 予約から決済までシームレスな顧客体験を実現する、インターネットサービスの ID・パスワード等を活用した セゾンカード会員向け「カンタン予約&決済サービス」の開発提供
- セゾンカード会員限定の施設優待や早期予約など、会員特別プログラムの提供
- 約 3,600 万人(連結)の顧客基盤を活用した送客スキームやクーポン発行、各施設の顧客管理など、マーケティング機能の開発・提供