「共感を集めるブランド作りを考える」連載において、2度めの登場となりますMOON-Xの松田周達です。私はクラフトビールブランド「CRAFTX」のブランドディレクターをしています。当連載の初回では、CRAFTXというブランドのご紹介と、当社がどのようにお客様の意見を集約・反映しているのか、そして新たな挑戦としてレモンサワーのクラウドファンディングを決めた背景についてお伝えしました。今回は、クラウドファンディングの結果と気づき、そして7月に行ったCRAFTXのブランドリニューアルについてお話します。
目標金額を122%達成 レモンサワー「PULEMO」クラウドファンディング
前回ご紹介した、レモンサワー「PULEMO(ピュレモ)」のクラウドファンディングは、皆様のおかげで目標金額を122%達成、533名の方から合計403万円以上のご支援をいただくことができました。ブランドとしては初のビール以外の商品開発・販売という新たな挑戦にもかかわらず、これだけ多くの反応・ご支援をいただき、たいへん感謝しております。
今回のクラウドファンディングから、私は次の3つの気づきを得ました。
1. 未経験分野に対する需要の高さ
プロジェクトを進めていく中で、レモンサワーや欧米で流行しているハードセルツァーという新しいお酒の形への需要・感度が高いことがよくわかりました。そして、「史上もっともおいしいレモンサワーを期待」というコメントをいただくなど、製品が手元になく実際に味わったことのない中でも、新規のお客様とつながることができる部分にクラウドファンディングのビジネスとしての可能性を感じました。
2. 既存ファンの熱量
今回のプロジェクトを通して涙が出るほど嬉しかったのは、「CRAFTX既存ファンの熱量の高さ」がひしひしと伝わってきたことです。クラウドファンディングのページ上から、「ビールもおいしい」「息子から母の日にCRAFTXのビールが届きました」など、胸が熱くなる応援メッセージを沢山いただきました。
3. パートナーの大切さ
MOON-Xは、「作り手(パートナー)との“共創”」を基にビジネスをドライブすることをVISIONとして掲げ、目指しています。今回のクラウドファンディングでは、プラットフォームを提供してくださったCAMPFIRE、PULEMOの製造パートナーである木内酒造と非常に良い“共創”ができたと考えています。大きな手応えを得ることができました。