三井住友カードが次世代カード発行 セキュリティ向上とグローバル対応へ
2020年2月、三井住友カードが次世代カードの発行を開始した。同社がクレジットカードをフルモデルチェンジするのは、実に30年ぶりのことだ。具体的な変更点はふたつ。ひとつめは、顧客のカード番号、有効期限、セキュリティコードをカードの裏面に集約して記載し、個人情報保護レベルを向上させた点、ふたつめは、Visaブランドの非接触IC決済手段が搭載された点にある。同カードを利用することで、同タイプの非接触ICが搭載されたレジのリーダーにタッチをするだけで決済を完了することができ、基本的にはサインの記入も暗証番号の入力も不要となる(一定金額を超える支払は、カードの挿入ならびにサインの記入もしくは暗証番号の入力が必要)。
「グローバルでは、このようなNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)を採択した決済手段がすでに標準化しています。三井住友カードがこの機能を搭載してきたということは、Visaが日本においても同決済を広めたいと考えているのではないかと思われます。他社がどのように追随していくのか、引き続き動向には要注目です」