SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

レスポンシブECサイトのススメ

転換率167%も! ECサイトのレスポンシブ化によるCVR改善、間接的な複合要因とは?

モバイル化、マルチスクリーン化時代を攻略する「レスポンシブECサイト」とは? 第6回は、レスポンシブECサイトのCVRについてお届けします。

ECサイトのレシポンシブ化で転換率が上がる理由

 前回はECサイトをレスポンシブ化することによる、自然検索数の増加とその要因について説明しました。今回は、実際にレスポンシブ化を行ったことによるCVR(転換率)への影響について検証してみます。

 今回もレディース雑貨通販「リネアストリア」様にご協力をいただきました。

 CVR(転換率)は、多くの人がレスポンシブ化を検討される際に懸念する点です。代表的なものに以下の2点があります。

  • PCと同じソースコードであるため、モバイル回線ではページが重くなり、結果的に売上が落ちるのではないか
  • PC/タブレット/スマホで同じコンテンツを表示するレスポンシブ化は、デバイスごとの訴求力を損なうため、売上に負の影響を及ぼすのではないか

 レスポンシブ化によりECサイト運営はデバイスごとにページを作る必要がなくなります。そのため運用が楽になるのですが、結果的に売れなくなる(顧客にとっては、買いにくくなる、魅力的なサイトに思えなくなる)ようではECサイトとして使い物になりません。

 では実際に上記のサイトでレスポンシブ化した際のCVR(転換率)の変動はどのようになったのでしょうか。下の表をご覧ください。

クリックすると図を拡大します

 レスポンシブ化でCVR(転換率)は平均して167%と大きく改善するという結果になりました。こちらのECサイトの場合、レスポンシブ化実施前後でPC/スマホのコンテンツはほとんど変更していないため、訴求性の変動はなく、レスポンシブ化によるCVRの変動もないと言えます。

 ECサイト「リネアストリア」の担当者は、こうコメントしています。

「レスポンシブ化でかなりECサイト運営が楽になったので、LPや各ページデザインなど、これまでなかなか手がかけられなかったことを実施できているので、その効果だと思います」

 レスポンシブ化によって直接CVRが改善されたわけではなく、間接的な複合要因によって改善されたと考えられます。また、これまで対応できていなかったタブレット端末にも対応できるようになり、その結果CVRの向上したことも原因の1つではないでしょうか。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
表示速度問題の解決手段の1つは、RESS技術

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
レスポンシブECサイトのススメ連載記事一覧

もっと読む

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/784 2014/07/11 08:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング