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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

アパレルECの今を語る

ECひと筋14年のSHIPS萩原さんと考える 「らしさ」を起点にした自社ECサイト運営

 アパレルEC関連のさまざまなゲストをお招きし、ビジョナリーホールディングス(メガネスーパーの親会社)でEC・オムニチャネル推進を統括する川添隆さんと対談していただくこのコーナー。第21回は、株式会社シップスでデジタルマーケティング課の責任者を務める萩原千春さんが登場です。

デジタルマーケティングを包括的に担う SHIPSの自社ECチーム

川添(ビジョナリーホールディングス) アパレル企業のEC担当者は、新卒入社の場合、店頭や別の部門から異動される場合が多いですが、萩原さんは最初からECのご担当だったんですか?

萩原(シップス) はい。入社したタイミングではEC事業部がまだなく、販促部署が管轄でしたので、そこに所属しました。当時は僕を含めて最小2名しかメンバーがいなかったので、モールの出店や運営はもちろん、ささげも自分たちの手で測って行っていました。

川添 萩原さんが入社された2006年頃ですと、実績や社内での浸透はまだこれからという時期だったと思います。社内におけるECの立場はどんな感じだったのでしょうか?

萩原 EC事業部が立ち上がる前からセレクトスクエア(現 タカシマヤファッションスクエア)やZOZOTOWNには出店していたものの、当時はECという言葉すら浸透していなかったので、店舗のみならず、本部内でも「何それ、誰が買うの?」という状況でした。

川添 そのときからお客様、社内、お取引先の各状況は大きく変わっていると思いますが、萩原さんがご覧になってどこが一番変わったと思われますか?

萩原 よくいうスマホの普及など、お客様の間でECが認知されてきたのはもちろんですが、それ以外で挙げるなら、事業者側の売りかたが多様化したと思います。2006年から2010年にかけて予約販売の仕組みが確立され、また後に生まれた取り寄せ販売もそうですが、本当に欲しいものは「すぐに届くことがマストではない」という認識が生まれたことで、事業者側の打ち出しから生産ロジックなども大きく変わったのではないでしょうか。

川添 2名でスタートしたEC事業部は、現在何名体制になっているのでしょうか。

萩原 EC事業部は現在デジタルマーケティング部に属しており、30名ほどのメンバーがいて、主に商品とモール運営を管理しています。自社ECもそのチームが運営していたのですが、今は全社的なデジタルマーケティングとの兼ね合いもあり別のチームに分かれていて、僕も現在はデジタルマーケティング課として分かれたチームのほうにいます。自社EC運営に加え、ウェブやSNSのプロモーション、アプリ、クリエイティブやコンテンツなどの制作系、メールやMAを使ったコミュニケーションを担当しているメンバーの計6名ですね。

川添 その業務量を6名で回しているんですか!驚きです。

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この記事の著者

コマースプロデューサー 川添 隆(カワゾエ タカシ)

組織で動く企業の中で、組織・チーム・ユーザーのバランスをとりながら”組織Eコマース&デジタル推進”を泥臭く改革進める人。2社の企業再生経験があり、独自の方法論と実践を通じてEコマース事業において、1社では売上を10倍以上に、5社では2倍以上に増加させてきた。2017年より代表を務めるエバンで小売企業...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

渡辺 佳奈(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、現在はコーヒーショップで働く傍らライターとしても活動する。

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