キーワードの考え方2) 利用すべきふたつの広告配信
なおECサイトの場合、商品の取り扱い点数が数百点~数千点、場合によっては1万点以上にのぼるという場合もあると思います。「そんなにたくさんの商品があったら、キーワードを網羅するのは大変!」と思いがちですがご安心ください。下記のふたつの広告配信を利用すれば、ロングテールのキーワードもできるだけ漏れなく拾うことができます。
1)DSA(Dynamic Search Ads、動的検索広告)
リスティング広告のようにキーワードを一つひとつ登録するのではなく、広告主のウェブサイトのURLを設定するだけでAdWordsのシステムがウェブサイトを分析し、広告配信すべきキーワードやランディングページ、広告見出しの抽出から配信までを自動で行ってくれる大変便利な機能です。
2)ショッピングキャンペーン(ショッピング広告)
Googleマーチャントセンターに商品情報を登録しておくだけで、検索キーワードに応じた商品がある場合、検索結果の広告枠に商品の写真、名前、価格、店名などを表示することができる機能。
どちらもユーザーの検索クエリを自動的に拾ってくれるので、ECサイトにとって重宝する広告です。なお、DSAやショッピングキャンペーンで拾った検索クエリをキーワードとして活用する、ということも行っていきましょう。手動で拾えきれなかった検索クエリや意外な商品の価値が見つかるかもしれません。
ちなみに海外向け広告のキーワードでは、過去にこんな事例がありました。
- 日本で使われている商品名と、海外で使われている商品名が異なる場合
例)トヨタヴィッツ(Vitz)→ ヤリス(YARIS)
- 日本語がそのまま英語で検索されるケース
例)包丁 → Hocho(英語だとJapanese chef knives, Japanese kitchen knives)
DSAもショッピングキャンペーンも何万点とある商品の情報をベースに自動的にキーワードを拾ってくれる仕組みですが、やはりブランド名や商品名の認知度が高い場合において、成果を出しやすいと思います。
ではまだ知名度がないような商材の場合は、どうすればよいでしょうか。その場合は、下記のような方法でユーザーにアプローチする必要があります。
【一般キーワードで集客する】
一般キーワードだと競合が多くなりますので、商品の価値をしっかりと伝える広告文とそれに合ったコンテンツを用意することが重要です。正しく商品の価値を理解してもらい、競合と差別化できる要素をユーザーに伝える必要があります。
【カテゴリーキーワードで集客する】
商品のカテゴライズは、ブランド名やシリーズ名以外にも、様々なカテゴライズの方法があります。
- 目的(〇〇用)
- 価格
- セール品
- 限定品
- 初心者、中級者、上級者
カテゴリページが存在すればそこに対してキーワードで集客することできますし、逆に検索クエリをベースにカテゴリページを新たに作成してもいいと思います。