膨大な商品数×1人ひとりのお客様の好み
ツールがなくては最適な情報は届けられない
――プロバンス導入以前から、メール一斉配信ツールをお使いだったとのことですが、MAを追加で採用された理由はなんですか?
ビアンカ(MILLEPORTE) 弊社はフラッシュセールのECサイトです。毎日10~20の新しいセールが始まり、月500ものセールが動いています。アイテムもそれだけの数があるということです。そして、お客様はセールをお待ちなので、その情報を確実にお届けしなくてはいけないのですが、お客様によってすべてのセール情報が欲しい方と、ジャンルやブランドなど一部のセールの情報だけが必要だという方がいらっしゃいます。以前からもMAツールを使っていましたが、機能の拡大を考え、セグメンテーションだけでなく、個別にレコメンデーションのできるパーソナライゼーションツールの導入を決めました。
数あるMAの中からプロバンスを選んだのは、お客様ごとの好みが分析でき、お客様にあわせたレコメンデーションができるからです。ほかのMAにもこれが可能なものもあるのですが、加えてプロバンスには、先ほど述べたとおり柔軟性があり、改善し続けられる点が良いと思いました。
データには、お客様の反応が出ている、インサイトがあると考えています。プロバンスの施策結果を見ながら分析していると、そのお客様がどんな方なのかがはっきりとわかってきます。この方はヘビーユーザーだけれど、メールはあまり見ない方だとか、お客様によって本当に違います。以前、A/Bテストをしてみてもわからなかったのですが、プロバンスのレポート、蓄積されたデータを分析すると見えてくるので、セグメントによる行動履歴の違いによってお客様に合ったシナリオを実行できます。
今井(ブレインパッド) たとえば、プロバンスには同じカテゴリの別の商品をオススメする同一カテゴリオファーというアルゴリズムがあり、それを用いてパーソナライズしたレコメンデーションを行うと、画一的なものよりは良い反応が出ています。顧客の志向に合わせた施策のほうが反応率は高いです。このようにパーソナライズして成果が出た施策がありましたよね?
ビアンカ(MILLEPORTE) はい。メールマーケティングのテクニックとして、「件名にお客様のお名前を入れると開封率が上がる」というものがあります。これを見た時に、施策を始めた当初は開封率が上がるかもしれないけれど、結局のところ、メール本文の内容がパーソナライズされていなければ、すぐに飽きられてしまうのではと考えました。メール本文のパーソナライズは、プロバンスを使えば数秒で行えます。「件名にお客様のお名前を入れる」+「メール本文の内容をパーソナライズする」を組み合わせて行った結果、当初より開封率が上がり、それ以降も開封率が高いまま維持できています。