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[韓国越境EC成功物語]コスパや着心地のよさが20代から人気 年商20億円を目指すアパレル通販「2PER」

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2018/01/22 11:00

 韓国は、全国にわたる高速インターネット網の構築や高いスマホの普及率などで小売産業のEC化が進んでいて、事業者によるEC起業が非常に活発な状況です。最近では、地理的、文化的に近い日本市場に向けて「越境EC」に取り組む事業者が増え、若年層の注目を集めるケースも増えつつあります。本コラムでは、韓国のグローバルECプラットフォーム「cafe24」を通じて開業したユニークな韓国の越境ECショップを紹介したいと思います。

コスパや着心地のよさが20代から人気 年商20億円を目指すアパレル通販「2PER」

 2PERは、20代女性をターゲットに、トップスやワンピースなど手頃な価格でさまざまなオリジナルアイテムを販売しています。 

 2014年、ECサイト専門のレディースアパレル「2PER」を立ち上げたチョ·デホCEOは、韓国国内にとどまらず、越境ECも積極的に展開しています。

 中でも、日本市場への参入を優先的に検討した理由について、チョCEOはこう話しています。 

 「Kポップなどの人気で、日本国内の韓国アパレルへのニーズが増えている点に注目しました。また、日本の若年層が韓国に比べ3〜4倍ほど高い価格で、類似の商品を購入していることもわかったので、価格面でも勝負できると判断しました」

2015年に発売開始したスキニーパンツが人気のきっかけに 日韓ECサイト同時更新で最新トレンドを発信

リピーター確保やブランド力向上にSNSを積極的に活用している
日韓同時に商品情報の更新を行い、最新トレンドをいち早く発信している

 2PERの商品の中で、2015年の発売から現在まで根強い人気があるのが「スキニーパンツ」です。 

 「スキニーパンツは弊社のオリジナル商品です。優れたフィット感を実現したことで、若年層から非常に人気があります。1日で3,000枚以上販売されたこともあり、2015年には四半期の売上が前年比で5倍以上伸びるなど、2PERが成長する原動力になりました」(チョCEO)

 2PERは、グローバルECプラットフォーム「cafe24」を使用して日本語のECサイトを開設し、決済、配送なども含めた日本向けの販売システム構築にも力を入れています。

 また、韓国でトレンドとなっている商品を日本の若年層にもいち早く伝えるため、韓国と日本のECサイトで同時に商品情報を更新し、自社ECサイトへのアクセス数を増やしています。

 今後も、自社ECサイト運営で培ったノウハウを活かし、越境ECにも力を入れていく予定です。

素材のよさをアピール ユーザーのニーズにあった商品を優先表示

 ここからは、2PERのチョCEOとの一問一答をお届けします。

着痩せ効果があることを伝えるため、商品の伸縮具合をアピールした画像も多い

着痩せ効果があることを伝えるため、商品の伸縮具合をアピールした画像も多い

――生地の伸縮具合が伝わるような商品画像が多いように感じましたが、商品や素材などにこだわりはありますか?

若い女性は、痩せて見られたいという気持ちが強いと思います。そのためECサイト上に、太ももや足が細く見えて、着心地がいい素材の商品を優先的に表示しています。特に、生地の伸縮具合をうまく表現した画像を提示すると、効果的に商品をアピールできるように思います。

――ECサイトのデザインが、日本のウェブデザインの流行を取り入れていらっしゃるように感じます。サイトのデザインや商品の見せ方で力を入れた部分や、日本のユーザー向けに工夫した点などはありますか?

弊社ブランドのアイデンティティーを表現できるサイトのデザインが、日本の流行とうまく合致したのではないかと思います。

自社ECサイトで海外展開に取り組む際、現地の流行を取り入れることは非常に大切です。今後もウェブデザインのみならず、ECサイトでショッピングを楽しむユーザーのニーズに対応し、使いやすいサイトづくりにも力を入れていきます。

2018年は海外進出に注力 目指すは年商20億

スキニーパンツの豊富さも人気の理由のひとつ
スキニーパンツの豊富さも人気の理由のひとつ

どんな商品が人気ですか?また人気の商品に共通点などあれば教えてください。

日韓共通して、足が細く見える商品カテゴリーが人気です。スキニーパンツのように、伸縮性とフィット感が優れた商品を普段の基本アイテムとして購入するユーザーが多いように感じています。

――力を入れている販促施策はありますか?

2016年に日本市場に参入して以来、日本からは多くの反響が寄せられているので、日本人スタッフを採用し、日本向けのECサイト運営には重点を置いています。今後は、SNS上で影響力を持つインフルエンサーを活用して、認知度向上にも取り組んでいきたいと考えています。

――これから力を入れたいこと、挑戦したいことなどあれば教えてください。

自社ECサイトの立ち上げや、日本の有名ECストアへの出店などを考えています。2018年は、海外展開により注力することで、年商20億円を目指していきます。また日本に続き、ベトナムなどアジア諸国への進出も検討しています。

まとめ

 2PERは、韓国のファッションスタイルを日本のユーザーにもいち早く情報発信するため、日韓両方のECサイトで同時に商品の情報を更新しています。また、若年層の好みに合った商品を手頃な価格で販売したこと、日本のトレンドを反映したECサイトを作成したことなどから、日本の市場でも反響が続いています。

 このように、自社ECサイトで海外展開を検討する際は、進出国のECサイトのトレンドを取り入れたサイト制作も、成功のカギのひとつになるのではないでしょうか。

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