モバイルファースト時代の顧客接点にアプリが適している
アプリを導入する目的を企業に尋ねると、「EC売り上げ増加」「店舗への集客」「オムニチャネル戦略の一環として」などさまざま出てきます。共通しているのは、「モバイルファースト時代の顧客接点にアプリが適している」と感じ取っていることではないでしょうか。
ジャストシステムが発表している「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」のデータでは、「アプリシフト」の数値が顕著に出ています。ヤフーやGoogleといった検索&ポータルサイトをはじめ、HOMESやスーモ、カーセンサー、食べログなど、特定の情報に特化したサービスでも2015年10月と2016年8月を比較すると、アプリ経由の利用が増えています。特にEC、Amazonやヤフオク!はその比率が4割を超えるまでに増加しました。
これは、情報収集ツールがPCからスマートフォンへとシフトし、情報をより早く、より効率的に取得するように消費者行動が変化したためだと考えられます。今日の天気を調べるのに、ブラウザを立ち上げて検索するよりも、アプリをタップして起動するほうが早いのは明らかです。
検索エンジンからECアプリへ
私個人の経験でも、2016年は「アプリシフト」を感じる年でした。特に、AmazonとZOZOTOWNのアプリは、起動する機会が増えました。ビジネス周りの書籍やPC周辺機器はAmazonで、ファッション関連商品はZOZOのアプリを立ち上げて検索しています。
ショッピングに関しては、Googleなどの検索エンジンで利用するよりも、ある分野に強みを持っているECのアプリで検索するように行動が変わってきています。
情報は、検索だけでなくプッシュ通知やLINEからも発信されます。こちらは資本力のかかる施策ですが、顧客目線で見ればやはり便利です。