ファッションメディアアプリ「TOPLOG」が目指すもの
サイトを見ればわかるとおり、TOPLOGは現在、ウェブでのコンテンツ配信はせず、すべてiOSかAndroidのスマートフォンアプリで行っています。なぜ、アプリだけの提供なのでしょうか。
「当社のコンテンツでは、雑誌などで活躍する有名モデルを多数起用しています。肖像権の問題などもあり、現在はスマートフォンアプリのみでの展開をしています。ただし、ウェブサイトでの展開も準備中で、年内にはサイトでの公開を予定しています」(TOPLOGのマーケティング担当・永田佑子さん)
コンテンツのコピー防止的な意味合いで、まずはアプリから始めたとのことでした。スマートフォンの所有率は年々上がっているため、アプリの利用に慣れたユーザーからすると、ウェブサイトがないことは、それほど大きな意味を持たないのかもしれません。
そういえばフリマアプリ「メルカリ」も、当初はアプリのみで提供、2016年3月にサービスが定着したと見てか、ウェブサイトも公開する流れでした。
5月9日からは、モデルの梨花さんを起用したテレビCMを放映しています。スマートフォンアプリをテレビCMで告知し、ダウンロードしてもらう流れも、もはや定番ですね。
高品質なデジタルコンテンツを提供し、広告収入を得る
TOPLOGのビジネスモデルはどのようなものなのでしょうか。
「広告収入です。ファッション誌同様、広告主にメリットのあるブランディングができますし、デジタル媒体ならではの効果測定も可能です。他企業には真似のできない高品質なコンテンツ、有名モデル、スタイリスト、カメラマンを起用したデジタルコンテンツを配信が可能となっています」(永田さん)
実際にアプリを使ってみると、本当に雑誌を見るような感覚でコンテンツを読むことができます。しかも、クオリティが高く、有名モデルが並んでいることに驚きます。
今までの「ファッション×インターネット」のビジネスとしては、メディアであればファッションニュースサイト(Fashionsnap.comやFASHION HEADLINEなど)が成功例として挙げられます。または、ユーザーも参加できるキュレーションサイト「MERY(メリー)」などが有名です。
スマートフォンアプリで言えば、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイが提供するファッションコーディネート「WEAR(ウェア)」や、「iQON(アイコン)」、「コーデスナップ」などがユーザーを集めています。