SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECホットトピックス(AD)

スマホECサイト、最高のカゴ落ち対策とは 『中小EC企業向け2016年EC戦略白書』セミナーレポート

2.「囲い込み戦略」のほころびから見えてくる新戦略

 会員登録になんらかの抵抗を感じる一般ユーザーが96%だと述べたが、事業者側は「会員登録を嫌がっていない」と49%が回答するなど認識に違いがある。ポイントやメルマガに関するニーズも同様だ。

 会員登録に抵抗を感じる理由のひとつとして、個人情報流出問題がある。調査結果を見ても、一般ユーザーが中小のECサイトに対して抱く不安として、「個人情報流出(75.3%)」「カードの不正利用(71.8%)」が1位、2位となっている。対策を講じることはもちろん重要だが、定着してしまったイメージを払拭するのは、1サイトの努力だけではなかなか難しいのが現状だ。

 会員登録に抵抗を感じることにより、せっかく集客し、カートまで進んだにもかかわらず、コンバージョンしない、つまり「カゴ落ち」に陥っていることが調査結果からも読み取れる。

 カゴ落ち率は、グローバルで見ても上がっており、その理由は「スマートフォンにある」と川連さんは言う。個人情報の入力が多い会員登録は、スマートフォンではさらに手間を感じるはずだ。

 では、海外企業はどのように対応しているのだろうか。たとえば、デジタルへの取り組みが日本よりも数年先に進んでいるというアメリカでは、EC売上げトップ100では26社、トップ25では2社しか、強制的な会員登録を必須にしていない。ちなみに日本は、トップ100では70社、トップ25社では21社が必須にしている。

 「会員登録しないと購入できない『強制式』ではなく、『消費者に選択の自由を与える』必要があるのではないでしょうか。決済画面では、『会員登録』と『ゲスト購入』のふたつが並んでいて、1回めはゲスト購入でもいいという発想です。まずはそのお店のことをよく知ってもらい、『店長さん、いい人だな』といった体験をしていただく。それから会員登録をしていただいて、メルマガや販促を打つほうが、効果も出やすいのではないでしょうか」(川連さん)

次のページ
3.モバイルシフトがEC戦略にもたらす影響

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
ECホットトピックス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

ECZine編集部です。ネットショップ運営に役立つ情報をお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/3164 2016/06/16 10:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング