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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

マイクロソフト×パートナー対談「未来のEC」を語る(AD)

思い描く理想の「商売」はネット上でも実現可能 ECの制約をアンロックするふたつのサービス

モール、ASPカートでもデータ分析からCRMへ
安価なツールで「データを民主化」する「Fast for EC」

増渕(日本マイクロソフト) 阿部さんと橋本さんのお付き合いは長いんですか?

阿部(セカンドガレージ) はい。5年前のMicrosoft Azure‎の開発コンテストで、「Fast for EC」が優秀賞をいただきまして、それをきっかけにお話しするようになりました。といっても、ビジネスでのお付き合いは今回システムを連携させていただいてからです。

増渕(日本マイクロソフト) 阿部さんは、安価で容易に使えるけれど高機能な分析ツールにより「データの民主化」に取り組まれているわけですが、立ち上げのきっかけから聞いてもいいですか?

阿部(セカンドガレージ) 私はずっとエンジニアだったのですが、酒好きが高じて、30歳の時に某モールでワインのネット通販を始めました。Web周りを私が、発送は実家が酒屋の友人という役割分担です。出店して販売を始めると、広告出稿の話になります。一度目はともかく、二度目は効果検証しないと検討できないなと思ったのですが、当時は、効果検証する術がなかったんです。ないなら自分で作ろうと思ったのが、「Fast for EC」立ち上げのきっかけです。

株式会社セカンドガレージ 代表取締役 阿部孝志さん

増渕(日本マイクロソフト) EC事業者として、自分が欲しいものを作ったわけですね。

阿部(セカンドガレージ) はい。商品ごとの購買情報やLTVなど、ECを運営していくうえで、こういうことがわかったら運営を改善していけるなという分析項目を設けました。それらの項目が、受注データを取り込むだけで、Excel形式でレポート化することができ、それをベースにWebブラウザ上で掘り下げて分析することが可能になります。

裏側の仕組みとしては、ECの管理画面からCSVでダウンロード、もしくはAPIでつないで受注データをMicrosoft Azureに溜め込みます。すると、自動で取り込んだデータが内部で最適化されて、レポート、ダッシュボードの形で出てくる仕組みです。楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonに限らず、多くのショッピングモールやASPカート等に対応しています。

月商500万円未満で月1万円から、売上が500万円上がるごとに5,000円課金という料金体系です。ECのコンサルタント会社を含め130社に導入、月商50万円程度~2億円規模のところまで幅広く使っていただいています。

増渕(日本マイクロソフト) EC事業者さんだけじゃなく、ECコンサルタントも使っているんですね。

阿部(セカンドガレージ) ECコンサルタントの方の「これが欲しい」という声も取り入れて、機能追加を行っています。「レポート作成」のボタンを押すだけで、ECコンサルタントが時間を掛けて作っていたレポートが自動で出てきますので、単なるデータ収集・集計作業ではなく、利益率を最大化させるためのデータ活用や顧客理解のためのデータ活用等、より本質的な作業に時間を使えるようになったと喜んでいただいています。

Excel形式のレポート例

増渕(日本マイクロソフト) 橋本さんとのお話で出た、「規制をアンロックする」という視点で行くと、これまでは共通の分析項目でよかったのが、これからはそれぞれの事業者ごとに、固有のKPIを持つ必要が出てくる。そういった事業者さんの分析をサポートできるんじゃないですか。

阿部(セカンドガレージ) 月5万円からの専用サーバープランを契約いただくと、Power BIやPowerPivot等で独自の分析を柔軟にしていただくこともできます。

ただ元々は、「データの民主化」のお話が出たように、それほど売上が立っていない小規模な店舗であっても、やる気さえあれば分析して、改善して、伸ばしていけるように、安価に使える分析ツールを作りたかったんです。分析が重要だとは言っても、中小規模の店舗さんは、自分たちに合う分析ツールがない。それ以前に、何を分析したらいいかもわかっていない場合がありますから、できるだけ敷居を下げたかったのです。

増渕(日本マイクロソフト) コンサルタントの方からは、もっと柔軟に分析したいという話が出てきませんか?

阿部(セカンドガレージ) いろいろとご要望はいただいており、重要度が高いものから順に機能を追加しています。現状の主な使いかたとしては、Excelのレポートを俯瞰して得た気づきを、Webブラウザで表示されるローデータを動的に掘り下げていくという使い分けです。

Webブラウザのダッシュボード画面例

増渕(日本マイクロソフト) 橋本さんと阿部さんが組んだきっかけは何ですか?

橋本(Commerble) 当社は分析プラットフォームまでは持たないのですが、クライアントからご要望があったので、「Fast for EC」と連携することにしました。

「Fast for EC」はECエントリー層がターゲットで、「Commerble EC PaaS」は月商数億円からの中・大規模事業者さんで違いはあるのですが、実はECのデータは、ビッグデータまではいかないんですよね。ですから、中規模事業者さんであっても、BIツールを導入する必要はそれほどなくて、Excelのような誰でも使えるツールで十分だと考えています。それよりも、データを見る文化があるかどうかのほうが重要です。

増渕(日本マイクロソフト) なるほど、中小規模のEC事業者さんのデータ分析は、自由な分析ツールで「規制をアンロックする」というよりは、「データの民主化」の段階なんですね。

阿部(セカンドガレージ) むしろ、ECコンサルタントの方ですら、本来見るべきデータを、時間を掛けてデータ収集・分析できずにいるケースもあります。そのあたりの課題も解決していきたいと考えています。

橋本(Commerble) 阿部さんがおもしろいなと思ったのは、何かの真似をしたんじゃなくて、自分が欲しいものを作ったところです。うちも、毎回、SIでECサイトを作るのが、時間がかかるし大変だからという理由もあって、「Commerble EC PaaS」を作りましたから。

リッチクライアントという技術で、データを溜め込んで、流れるように見られるのもいいですよね。他の分析ツールでは、ちょっと見たことがないです。

阿部(セカンドガレージ) 自分が使いやすいように作りましたから。中小規模のEC事業者の現状を見るに、データをバラバラにして、店舗運営をする上で必要なデータを自由に、安価に見られるようになったのが、「Fast for EC」のいちばんの意義だと思います。

今後はこれを見るだけで、ショッピングモールやASPカートを利用する店舗さんでも、CRMなど売上アップの施策を実施できるようにしていきます。

橋本(Commerble) 「Commerble EC PaaS」もそうですが、利用する店舗さんが増え、経験値が増えるほど、「こんな分析ができたら」「こんなレポートは出ないか」と機能が追加され、「Fast for EC」もよりよいソリューションに発展していきますよね。

◆思い描く理想の「商売」は、現状でここまで可能に!ECの制約をアンロックするふたつのサービス「Commerble EC PaaS」「Fast for EC」の詳細資料のダウンロードはこちら

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制約に気づき、取り除ければ先行者利益が待っている

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この記事の著者

ワダ スミエ(ワダ スミエ)

2013年11月11日〜2023年3月31日までECzine編集部在籍。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://eczine.jp/article/detail/2821 2016/03/31 10:00

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