ネットショップ運営者も知っておきたい、データ編集の基本
ECサイト運営者、経営者の中には、「スタッフが実務をやってくれるので私はわからないし、そんなスキルは必要ない」と言う人もいますが、データ編集スキルは知っておいて損はありませんし、経営判断をする際にも欠かせないものとなっています。
もし、苦手意識があったとしても、敬遠しないでください。本コラムでは、簡単にできるものだけを紹介します。
ECサイト運営にかかわるデータ処理作業としては、以下のようなものがあります。
- ECサイトに、大量の商品データを一括アップロードする。
- 注文データをダウンロードし、受注管理ソフトで処理をする。
- 商品を発送し、必要に応じて配送データを出力する。
- 売上データを統計解析する。
これらを行う際に、よく使われるファイル形式が「CSV」です。聞いたことがある方も、多いのではないでしょうか。
このCSVでのデータ編集方法をマスターすると、EC運営作業を飛躍的に効率化できます。その際に用いるソフトとして、筆者がオススメするのは安価なソフト「秀丸」です。本稿では、秀丸による基本的なデータ編集方法をお伝えします。
秀丸のサイト
秀丸ではじめるデータ編集
秀丸でまず覚えていただきたいのは、「メタキャラクタ」の「 ¥n 」です。特殊な意味を持つ記号のことをメタキャラクタと呼び、「 ¥n 」は「改行」を意味します。これを使うことで、多くのデータ編集が簡単にできるようになります。
商品名 商品コード 商品名 販売価格 商品説明文
前記のように5行で書かれている文字列、それぞれの行の最後にはメタキャラクタ「 ¥n 」がついていると思ってください。(テキストは見えませんが)メタキャラクタが見えるとすれば、以下のようになります。
商品名¥n 商品コード¥n 商品名¥n 販売価格¥n 商品説明文
秀丸の機能である「置換」を使って、「¥n(改行)」 ⇒ 「,(カンマ)」にすると
のようになります。この秀丸のファイルの拡張子を(.csv)に変えて保存すれば、「カンマ区切りのCSVファイル」の完成です。
楽天市場など、ショッピングモールの商品データの仕様は、改行が入り縦に並んでいますよね。それをコピーして「秀丸」に貼り付け、前述の処理をすると、やりとりしやすいCSVファイルができるわけです。便利なのですが、意外と知られていない機能です。