楽天が「楽天市場 2025年冬のトレンド予測」を発表した。これはユーザーの購買行動分析データや消費者アンケート調査をもとに、今冬に注目が予想される消費行動や商品をまとめた。
パーソナル寒さ対策
まず、省エネ志向の高まりを背景に「パーソナル寒さ対策」グッズの需要が拡大している。一例として、冷気を防ぐ「断熱フィルム」や「冷気ガード」といった住宅向け商品が2024年に前年比約1.3倍、パーソナル暖房機器である足元専用の「ホットマット」が約1.3倍、「電気毛布」が約1.2倍と流通総額を伸長している。また、冷温両用の「充電式カイロ」や「ランドセル用メッシュパッド」など、年間通じて使える多機能グッズにも注目が集まる。
温活関連では、7割が「温活」をしたいと回答し、日常生活に温活を取り入れる「ながら温活」にも約半数が「興味がある」と回答。温活をしたいシーンのトップ3は「仕事中」「家事中」「就寝中」で、これらに使える商品への関心が高い。「デスクマットヒーター」や「ホットキッチンマット」「着圧ソックス」「腹巻」など、日常生活に組み込める温活グッズの市場も前年比約1.2倍、特に冬期は約1.8倍に拡大した。

家チャージ・自分チャージ
「家チャージ・自分チャージ」としては、大容量パックやまとめ買いの需要拡大が継続。大容量タイプのトイレットペーパーは、2024年12月~2025年2月で前年同期の約2倍、ティッシュペーパーが約1.5倍、歯ブラシまとめ買いが約1.4倍に伸びた。
また年末の新調需要も高い。4割が「下着・肌着・靴下」「歯ブラシ」「タオル」などの買い替えを検討し、「自分チャージ」としてパジャマやバッグなど生活の質を高める商品の需要も増している。特に高機能・高価格帯のパジャマや、2~5万円台のバッグの売れ行きが好調である。

おうち行列飯
物価高の影響で外食を控え自炊を重視する回答が半数以上となった一方、自宅でも人気グルメを手軽に楽しみたいというニーズが高まった。自宅で楽しみたい行列グルメには「生ドーナツ」「韓国料理」「麻辣湯」「タコス」などが挙がり、「生ドーナツ」は2024年の流通総額で前年比約1.2倍、「マラサダ」は約2倍に。さらに「麻辣湯」は2025年1月~8月で前年同期比約13倍、「韓国パン」が約3倍、「タコス」が約1.2倍と、それぞれ大きく伸長している。

