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TikTok ShopがEC市場にもたらす可能性

TikTok Shopが国内に浸透するとどうなる?【EC担当が知っておくべき4つの戦略も解説】

TikTok Shop活用のスタートダッシュを切る4つの戦略とは?

 ここまで、国内外の市場動向やTTSの活用傾向について分析してきました。最後に、これを踏まえ、企業が日本市場でTTSを効果的に活用するための具体的な戦略について、4つのポイントに分けて簡単に解説します。

1. TikTokのレコメンドシステムを駆使した動画起点の集客

 TikTokユーザーのほとんどは「おすすめ」フィード上で動画を見ているため、TTSで出店しているだけでは、商品を見つけてもらうことは困難です。つまり、TikTokの「おすすめ」フィードにコンテンツを露出させ、そこからショップへ集客することが重要となります。

 そのためには、企業やブランドの公式アカウントやクリエイターアカウントを活用し、質の高い動画コンテンツを制作する必要があります。ショート動画やライブ配信を通じてユーザーの興味を引き、衝動買いを促す仕組みを構築することが最も重要となります。

 その上で、潜在層へのリーチや認知拡大において重要な役割を果たすショート動画と、ユーザーの購入意欲を最大限に高めるライブ配信を効果的に組み合わせることが、TTSで成功するための鍵となります。

2. クリエイターマネジメント

 TTSでは、クリエイターの選定力とディレクション力が重要な要素の一つとなります。オープンコラボやターゲットコラボ、固定費アサインなど、目的に応じたクリエイター活用戦略を設計することで、効果的なプロモーションが可能となります。

3. 企業アカウントの保有

 アメリカと同様、日本でもクリエイターマネジメントが重要となる一方、日本では「公式」「安心・安全」を重視するユーザーも多いため、第三者であるクリエイターの発信だけでは商品の魅力や信頼性が十分に伝わりづらい可能性があります。そのため、第三者視点からのアプローチに加え、自社アカウントから権威性のあるコンテンツを発信していくことが重要です。これにより、信頼性の向上とブランド力の強化を図り、ユーザーの購買を促すことができます。

4. 戦略的な広告活用

 TikTokのレコメンドシステムは、オーガニック投稿だけではリーチが限定的になる場合や、質の良い動画であってもimp(インプレッション、表示回数)が縮小していくことがあります。この課題を克服するためには、TTSに特化した広告メニューを活用することが重要です。広告を通じてリーチを拡大し、売上のブーストや検証の高速化を図ることが可能です。

 第3回では、これらの戦略をさらに深堀りし、日本市場でのTTS活用トレンドに基づいた、企業が着手すべき具体的な戦略・戦術をお伝えします。

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この記事の著者

株式会社セプテーニ 仙波 学(センバ マナブ)

2017年、Septeni Japan株式会社に入社し、App領域の運用コンサルタントとして従事。2019年より、XやTikTokなどソーシャル領域のメディア担当として、媒体社やプラットフォーマーとの折衝、最適な媒体活用のための施策立案や実行に携わる。また、媒体を横断したソリューションやメディアにお...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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