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【現地レポ】シンガポールの小売は食品とECが充実? 日本の強みを生かせる施策を探る

大きなシェアを占める生協運営のスーパー「FairPrice」

 シンガポール国内で大きなシェアをもつスーパーマーケットが「FairPrice」だ。シンガポール労働総同盟(NTUC)によって設立された、NTUCフェアプライス(生活協同組合)が運営している。

 生活に必要な商品を“適正な価格”で販売するために立ち上げられた、このスーパーマーケット。通常のFairPrice のほかにも「FairPrice Finest」「FairPrice Xtra」「FairPrice Xpress」と、様々な種類がある。

 その中でも、高級志向な店舗がFairPrice Finestだ。輸入品なども多く取り扱っている。また、スーパーマーケットでありながら、奥にバーが併設されている店舗も。シンガポールではアルコールの販売時間が限られているが、決められた時間内でお酒を楽しむこともできる。

 そのほかシンガポール中心地には、「Cold Storage」といった富裕層向けのスーパーマーケットもある。今回めぐったスーパーマーケットでは、どこも当たり前のようにセルフレジが設置されていた。また、内装も洗練されている店舗が多い印象だった。

 FairPrice、Cold Storageともに自社ECサイトを保有しており、オンラインチャネルの活用も積極的なようだ。FairPriceの自社ECサイトには多数のレシピが掲載されている点も興味深い。手の込んだディナーのようなレシピも多く、日常の買い物に加えて“特別な日”にも活用されやすいのではないかと感じた。

アパレルブランドの奥に食料品? イギリス発「Marks & Spencer」

 衣料品や靴、生活雑貨などを販売するイギリス発の小売店「Marks & Spencer」が、高島屋の向かい側に位置するParagon Shopping Centreに入居している。

写真はイメージ
写真はイメージ

 同店舗は、一見するとアパレルブランドのような印象をもつ。しかし、奥へ進むと食料品を販売するスーパーマーケットになっているのだ。特に、プライベートブランドの開発に力を入れているという。スーパーマーケットの別コーナーや別フロアで衣料品を販売するケースは日本でも見かけるが、Marks & Spencerのような業態は珍しいのではないだろうか。アパレルやおしゃれな小物と食品が、買い物においてどう共存しているのか気になるところだ。

 Marks & Spencerは、ほかの大手小売と比較して、デジタル化やEC展開が遅れをとっているといわれたこともある。しかし、現在は、オンラインで商品を購入し実店舗をはじめ自宅以外の場所で受け取る「Click & Collect」など、OMO施策も展開中だ。日本の小売でも同様の仕組みは徐々にみられるようになったが、他国と比較するとまだまだ一般化していないといえるだろう。

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