各国の需要から見える越境ECで成功しやすい商材とは
ここまで紹介してきた越境ECの戦略の立て方や成功しやすい商材を見て、各市場の特性を理解してアプローチする上でも成功しやすい共通点があることに気づいたでしょうか。ここで改めて、3つの方向性にまとめてみました。
- スキンケア・サプリメントなど、軽量で高単価な商材
- 美白コスメ・和牛など、国内と海外でニーズのギャップがある商材
- 健康食品・抹茶など、リピート購入されやすい商材
海外の方にとって、日本製品は「品質が高い」「安心感がある」といったイメージがあるようです。そうした期待をもつ消費者が購入する点も踏まえ、商品選定や訴求内容を考えるのも重要だといえます。
東南アジアで戦えば先行者利益を得られる?
これから越境ECに力を入れる場合は、世界で今成長が早い市場の一つである東南アジアをおすすめします。なぜなら、東南アジアは日本企業の進出がまだ少なく、今なら独自のブランドポジションを築ける可能性が高いからです。特に、日本の美容・食品カテゴリーはK-Beauty(韓国コスメ・スキンケア)のように一定の市場を確立できる可能性があると見られます。
特に注目すべきは、急成長するライブコマース市場です。一部のプラットフォームでは、前年比400%の成長を記録した事例もあります。東南アジアを中心に展開するECプラットフォーム「Shopee」が展開する「Shopee Live」や、日本での機能リリースも注目されている「TikTok Shop」などが既に普及しており、SNSを経由した購買行動が定着している点も特徴です。当社が運営する「imoco」でも、シンガポールを中心にこうしたトレンドに沿った独自のライブコマースネットワークを構築しています。
変化のスピードに追いつければ事業の未来が大きく広がる越境EC
事業の未来を広げる可能性を秘めた越境EC。「自社製品をより多くの人に届けたい」「新しい市場を開拓したい」といった前向きな気持ちがあるのなら、スピーディーな意思決定をして早期参入を目指しましょう。
東南アジアや中国市場は特に市場の動きが速く、そのスピードに適応できるかどうかも成功の鍵となります。まずは自社製品が拡販する様子をイメージするため、当社をはじめとする越境ECに取り組む事業者に問い合わせて情報収集をしてみるところから始めてはどうでしょうか。
この記事が、具体的な戦略を練る上でのヒントや皆さまが越境ECにチャレンジする後押しになれば、嬉しく思います。