全国でホームセンター事業を展開するDCMとカインズおよび総合物流企業の高末は、東海地方の一部地域で店舗共同配送を開始した。これにより、空車走行距離・走行時間を短縮し、トラックドライバー不足の解消やCO2排出量削減を目指すという。
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3社はこれまで、商品を安定供給する物流網の維持・構築に向けた協議や実験を継続してきた。今回、配送拠点であるDCM大府商品物流センター(愛知県大府市)と2024年3月に稼働を開始したカインズ桑名流通センター(三重県桑名市)が共同配送の効果を生み出しやすい位置にあり、ともに配送委託先が高末であることから、今回の共同配送の実施に至ったとのこと。
共同配送の概要
- 運用方法:DCMとカインズは各社の物流センターから自社店舗へ納品後、協業相手の物流センターで新たに荷物を積み、協業先の店舗へ納品してから自社の物流センターに戻る
- 配送地域:岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県
- 運行回数:週26運行(DCM22店舗、カインズ6店舗)
- 想定CO2削減量:約33.6 t-CO2/年(見込み)
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DCMは同業他社や他業態企業も含めた協業を進め、同取り組みのさらなる拡大、他地域への展開を検討。今後も安定的な物流網の維持・構築に向けた取り組みを推進する考え。