「言葉に想いは宿る」と信じて前進 プロジェクトと顧客が教えてくれたこと
菊地(マクアケ) Makuakeで初回のプロジェクトを実施する際に、お客様とのコミュニケーションで意識していたことはありましたか?
上田(インターナショナルシューズ) 最初に実施した際のプロジェクトページは、とてもウェットといいますか、自分のものづくりに対する想いをすべて注ぎ込んだものになっています。商品をわかりやすく説明するだけでなく、どんな想いでつくってきたのか、どう履いてほしいのか、そして、brightwayがどんなブランドになりたいのかといった決意表明を、心を込めて書こうと意識しました。
菊地(マクアケ) いわゆる「愛」ですよね。拝見しましたが、「なぜこのブランドは存在するのか」「何を信じて商品をつくっているのか」といったことに加えて、プロジェクトページの下部には「大量生産を行わない」など、brightwayの行動指針が書かれていたのも印象的でした。
上田(インターナショナルシューズ) プロジェクトの担当者からは「もう少しさらっとまとめたほうが良い」といったアドバイスもいただいたのですが、ここは「渾身の想いを込めて書きたい」と貫き通しました。なぜなら、ここは絶対にブランドを立ち上げた本人でなければ書けない熱量があると考えたからです。だからこそ、自分だけの言葉で一語一句書ききりたいと思いました。
私は、文章や言葉の端々に想いが透けて見えると考えています。渾身の想いを込めて商品をつくり上げたからこそ、どんなに下手な言葉でも一言一句伝えきりたい。その想いはきっと絶対誰かに届くはずだと信じていました。きっと、その想いが伝わった方がbrightwayを購入してくださったのではないかと思っています。
菊地(マクアケ) こうした取り組みからbrightwayのファンが増え、2回目のプロジェクト以降に生まれた変化はありましたか?
上田(インターナショナルシューズ) まず、商品ラインアップが変わりましたね。レディース向けの商品はまさにそうです。
元々ユニセックス向けで進める構想もあったのですが、初回のプロジェクトはまずメンズだけで良いかなと思って進めました。すると、多くの女性から「欲しい」というお声が寄せられ、レディース向けも展開することにしました。
また、オールブラックもファンの声から生まれた商品です。当社としては「白しかやらない」と決めていたのですが、「真っ黒な商品をつくってくれたら絶対に購入します」という声が30件ほど寄せられて。「これはつくらなければならない」と思って、ラインアップを増やしました。