SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

EC動向定点観測~動画編~

生成AIにできない思考・領域を探そう 人間がこれから磨くべき力と動画×CRM施策のポイントを伝授

CRM視点を入れた動画配信が増加 広告獲得→育成視点が鍵に

 縦型動画、ショート動画の広がりにより、私たちの生活に「スマートフォンで動画を閲覧する」という文化は、もはや定着したといっても良いだろう。この習慣化を踏まえてか、「動画を使ったCRM施策や、コンテンツ設計の相談が増えている実感がある」と久保田氏は説明する。

「顧客が初回購入したり関心を抱いたりした際に、LINE公式アカウントへの登録を促すブランドは以前より多く存在しますが、中にはLINE向けMAツール『Lステップ』を活用する方もいるでしょう。特に検討期間や次回購入までの周期が長い商材を扱うブランドでは、友だち登録してもらい、継続的にコミュニケーションを図る手段として、商品知識や使い方などの教育・育成コンテンツを動画で配信するケースが増えています」

 コロナ禍を経て、EC進出する事業者が増える中、新規顧客の刈り取り合戦はより一層熾烈なものとなっている。広告による顧客獲得単価も上昇傾向にあることから、限られた予算で得たチャンスをものにするため、中長期的な付き合いを実現する「顧客育成」の考えも徐々に浸透しつつあるといえるだろう。

「広告はあくまで出会いのきっかけです。そこから、友人・知人のように長く付き合える関係を構築しようとするのなら、顧客に継続的なメリットを与え続ける必要があります。購入によって金銭を払ってもらう以上の対価をお返しするのに適切なのが、顧客の知らない知識や情報を伝えるコンテンツです。

 適切なチャネルやアプローチ方法は、商材や顧客層によって変化しますが、広告で獲得してコンテンツで育成するPDCAサイクルを意識するのが成功への近道だといえます」

 あくまで既存顧客に向けたコンテンツだが、その置き場をSNSとする場合、上手に活用すれば新たな顧客との出会いにつながる可能性もある。「バズり」を得る目的の動画とは異なるが、「場のお作法」的なものを押さえてより多くの顧客の心を捉えようとするのも一つの手だ。

「TikTokは特にこのあたりのTips提供に熱心で、ユーザーペルソナをまとめた白書成功するクリエイティブ制作に役立つフレームワークなど、多くの資料が配布されています。広告出稿の有無に関わらず、効果的な動画制作のヒントが紛れていることもありますので、積極的に取り入れてみると良いでしょう。やみくもに思いついたアイデアを形にするよりも、成功確率を上げられるはずです」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
EC動向定点観測~動画編~連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)

立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/15616 2024/11/15 07:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング