検索×UGC×実店舗 機能同士の相乗効果でECサイトはコマースメディアへ
山崎氏は、企業が目指すべきコマースメディアを解説するとともに、その実現に向けて取り組んでいる具体的な事例を四つ紹介した。
一つ目が、ファッション通販サイト「SHOPLIST.com by CROOZ」を運営するCROOZ SHOPLIST株式会社だ。同社は、「ZETA SEARCH」とともにリテールメディア広告エンジン「ZETA AD」を導入している。ユーザーの検索条件と連動し、パーソナライズされた広告配信を実現。結果的にROASの改善やCVR向上につながっているという。
二つ目の事例であるデサントジャパン株式会社は、「ZETA SEARCH」に加えて、ECサイト内に口コミおよびレビュー機能を実装できるレビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」を導入し、顧客体験の向上に取り組んでいる。具体的な活用方法を、山崎氏はこう説明した。
「商品を検索する際、ユーザーの多くは表示結果を評価の高い順に並べる傾向にあります。そのため、検索と口コミ・レビューは非常に相性が良いと考えられます。デサントジャパンでは、口コミやレビューだけでなくQ&A機能も活用して、ユーザーと企業・ユーザー同士の活発なコミュニケーションを促進し、顧客体験を高める取り組みを行っています」
また、三つ目の事例として紹介されたのが株式会社アーバンリサーチだ。「ZETA SEARCH」「ZETA VOICE」だけでなく、「ZETA HASHTAG」を活用している同社は、サイト内検索・口コミおよびレビュー・ハッシュタグを組み合わせて、ユーザーが商品や情報を探しやすいサイト作りを行なっている。レビューでは、どのようなシーンに適した商品か評価する項目を表示するなど、自社の商材に合わせた仕組み作りを行っている点も特徴的だ。
ZETAのソリューションの活用は、こうしたアパレル企業以外でも進んでいる。最後の事例に、山崎氏は株式会社そごう・⻄武を挙げた。同社は、「ZETA SEARCH」「ZETA HASHTAG」とともに、OMO・DXソリューション「ZETA CLICK」も活用している。自社ECサイト上では関連キーワードとハッシュタグで新たな出会いを創出。実店舗では、スタッフが二次元コードを発行し、ユーザーがスマートフォンで読み取って商品の一覧ページを閲覧できる仕組みを設けている。
「デジタルマーケティングは、単発の機能をただ並べるだけでは不十分で、機能同士を組み合わせて相乗効果を発揮する仕組みが重要なのではないかと考えます」
四つの事例からもわかるように、ユーザー同士やユーザーとスタッフ間での活発なコミュニケーションが行われるコマースメディアへの進化が、今後の顧客体験向上の鍵となるといえるだろう。その実現の一歩として、サイト内検索と併せてショッピングを盛り上げる多様なコンテンツの充実化に取り組んでみてはいかがだろうか。
最後に、山崎氏はここまでの内容を踏まえた未来予測を共有し、セッションを終えた。
「今後、ユーザーが楽しめるショッピングの場として、コマースメディアが盛り上がっていくはずです。そのために、口コミ・Q&A・ハッシュタグ・キュレーションなどでUGCを活用することは必要不可欠だと考えています。さらに、リテールメディア広告などの新しいビジネスの立ち上げにも発展していくでしょう。より具体的な事例や製品の詳細を知りたい方は、ぜひ当社に問い合わせください」
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