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当たり前レベルが高い写真は、SEO観点からも及第点を得られるように
1. おしゃれできれいな写真を「当たり前レベル」とする
オンラインショップでは、お客様が直接手に取って商品を確認できません。そのため、商品の魅力を伝える要素の9割が、商品画像(写真)だと思うようにしましょう。
今は、スマートフォンでクオリティーの高い写真が手軽に撮影できるため、お客様が商品画像に求めるレベルがとても上がっています。おしゃれできれいな商品画像であることは、「当たり前」といっても過言ではないほどです。
当然、暗くて商品が目立たない、商品にピントが合っていない、画像サイズが小さくてぼやけているといった難のある写真を採用してはいけません。商品がはっきりと認識できる明るい写真を使用しましょう。
自社で商品撮影をする際は、次の4点に気をつけてください。
- 光や明るさを調整:自然光がおすすめですが、撮影時間の確保が難しい場合などは、自然光に準ずるライトを使って十分な明るさを確保しましょう。
- 背景に気を配る:背景はオンラインショップのイメージに合うものを選びましょう。また、商品と関係ないものにピントを合わせて映さないよう、注意してください。
- 傾きに注意する:手ぶれや不自然な傾きを抑えるため、三脚を使用して撮影しましょう。
- 写真は最低2種類撮影する:商品画像は、“商品そのもの”を伝える「物撮り画像」と、“利用イメージ”を伝える「イメージ画像」が必要です。最低でもこの2種類は撮影するようにしましょう。
そして、オンラインショップに掲載する商品画像の撮影で最も大事なのは、「見え方を必ず“スマートフォンで”確認すること」です。一眼レフカメラでどんなにすてきな写真が撮影できたとしても、スマートフォンで見づらい画角やサイズ、色味で掲載してしまっては購入につながりません。自分のオンラインショップを見ているお客様と同じ目線で、よしあしを判断するようにしてください。
2. ぱっと見て商品のサイズがイメージできる写真を掲載する
きれいな商品画像をアップしていても、サイズ感がイメージしづらい写真しかない。こういったオンラインショップは、意外と多く存在します。
もちろん、商品詳細にサイズは記載しますが、「縦◯cm、横◯cm」と書いてあっても、お客様はすぐには想像できません。わざわざ定規などを使ってイメージを膨らましてくれる方もいるかもしれませんが、そこに頼ってはいけません。
たとえば、食器などの生活用品や雑貨の場合、同じシーンで使用するものと並んだイメージ画像があれば、スムーズにサイズを把握できます。
アクセサリーや洋服は、モデル着用画像が必須です。洋服の場合、モデルの身長が書かれていれば、自分の身長と比較してサイズをイメージできます。
3. 物撮りは、余白を均等にする
物撮りは、商品の詳細を見せる大事な写真です。中央に商品をバランスよく配置し、上下左右に同程度の余白を作って撮影をしましょう。フレームギリギリに商品を置いて撮影するのではなく、前後左右に余白を空けておくと、トリミングや文字入れなどといった加工がしやすくなります。
初心者にありがちなミスは、トリミングをしないまま商品画像をアップロードし、画像によって表示される商品のサイズが異なってしまうことです。サイズがバラバラだと、商品一覧ページの統一感がなくなるなど、ブランドイメージとしてもよくありません。きちんと比率を決めて、整えてからアップロードしましょう。
4. 写真にもきちんとSEO対策をする
オンラインショップは、写真で特徴などを説明することも多く、こうした情報をきちんと検索エンジンが読み取れる形で言語化できているかどうかも、流入数に関わってきます。オンラインショップ全体のSEO効果を高めるためにも、画像すべてに適切なSEO対策をするようにしましょう。
ここでは、すぐにできる画像・写真のSEO対策を三つご紹介します。
- altテキスト(代替テキスト)を追加する
- オリジナルの写真を使う
- スマートフォンで見やすいサイズ(大きさ・容量)の写真を使う
「altテキスト(代替テキスト)」は、画像の代わりになるテキストを指します。画像がなんらかの原因で表示されない際に使われるほか、目の不自由な方が利用している読み上げ機能でも使用されます。画像URLの例は、下記を参考にしてみてください(※<>は半角)。
<img src="https://×××.com" alt="ここに画像を説明する言葉を挿入" />