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急成長の「後払い決済」オカネの流れは 導入6つのメリットと4つの課題

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ヤマト、佐川、ジャックスなど、未回収リスク保証型の後払い決済を提供する企業が近年増加しています。今回は、後払い決済のメリットや普及に向けた課題について紹介します。

急成長中の「後払い決済」オカネの流れ

 後払い決済は、インターネットショッピングモールやECサイト等において、消費者から商品の注文があった際、まずは商品を発送し、購入者は商品到着後に代金をコンビニエンスストアや銀行で支払うサービスとなります。

 後払い決済はすでに電算システムなど、複数の企業が提供していますが、近年はECサイトのリスクが少ない未回収リスク保証型の後払い決済に注目が集まっています。

 具体的な利用の流れは下記の通り。

  1. 消費者はECサイトで商品の購入手続きを行い、名前、生年月日、住所、電話番号、メールアドレスといった基本的な取引情報を入力
  2. 後払いサービス提供企業は登録情報などをもとに利用の審査を行い、結果を店舗に返送する
  3. ECサイトは商品を顧客へ発送
  4. 後払いサービス提供企業は請求書を発送する
  5. 顧客はコンビニエンスストアや銀行、郵便局などで好きなタイミングで料金を支払う

後払い決済、ECサイト導入の6つのメリット

 ECサイトが後払い決済を導入するメリットとしては、何よりも債権の未回収リスクがないことです。サービス提供企業からECサイトへの代金の支払いは、顧客へ荷物を到着次第行われるため、未回収のリスクを回避できるほか、安定した資金繰りも期待できます。

未回収リスク保証型の後払いのイメージ(ジャックス:ATODENEのケース)

 例えば、クレジットカード決済の場合、本人認証技術の「3-Dセキュア」を導入していないECサイトはチャージバックなどが発生すれば購入代金を回収することはできませんが、後払い決済ではそのようなリスクを回避可能です。

 また、請求書発行などの運用業務を後払いサービス提供企業へ委託できるため、コストの削減にもつながります。さらに、顧客が注文を注文後、すぐに商品を発送できるため、キャンセルされるリスクが少なく済むほか、発送後返品となった場合にも入金が完了していなければ返金作業を行う必要がありません

 ECサイトにとっては、他の決済手段を利用する顧客層とは異なったユーザーを開拓することで、売上アップにつながります。例えば、クレジットカードを保持していない主婦や若年層等、幅広い顧客を取り込むことが可能です。消費者の中にもコンビニ決済・銀行決済を求める人は多く、決済の間口を広げることにより、かご落ちを防止できることは間違いありません。実際、後払いサービス導入により10~40%の売上アップにつながったケースもあります。

後払い決済導入のメリット

  1. 債権の未回収リスクがない
  2. 安定した資金繰りも期待
  3. (請求書発行など)コスト削減
  4. (すぐ発送できるため)キャンセルされるリスクが少ない
  5. (返品でも入金完了していなければ)返金作業が不要
  6. クレジットカード決済等と異なるユーザーを開拓

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