ECの売上を左右する「転換率」を改善する
ECサイトで売上げを上げるために、「集客」と「転換率」を考えることは常識中の常識です。もちろん、サイトに来てもらわなければ始まらないのですが、「集客 > 転換率」となりすぎている、転換率について考えていない、というショップオーナーは少なくありません。
ご存じのとおり、ECサイトの売上=注文数×客単価、注文数=訪問数×転換率ですから、すなわち【売上=訪問数×転換率×客単価】となります。集客も重要ですが、転換率を上げれば売上が上がるわけです。
おそらく、多くのショップオーナーが、「転換率」を上げる(改善する)必要があるのはわかるが、具体的にどうしたらいいかわからないのでしょう。今回は、転換率を上げるための工夫を見ていきます。
ちなみに、ここで言う転換とは、カートボタン〔買い物カゴに入れる〕をクリックした数ではなく、カートに入り注文確定した注文数を指します。
「カゴ落ち」を改善すれば、売上は上がる
カートに入っても注文確定をしない、つまり「転換」の逆が「カゴ落ち」です。カゴ落ち率を改善することで、売上は上がっていきます。
訪問数(ユニークユーザー数):100人
カート入り数:10人
注文確定:3件
カゴ落ち率:0.7
転換率:0.03
客単価:5,000円
売上=注文数×客単価
売上=3件×5,000円=15,000円
売上=訪問数×転換率×客単価
売上=100人×0.03×5,000円=15,000円
売上=カート入り数×(1-カゴ落ち率)×客単価
売上=10人×(1-0.7)×5,000円=15,000円
カゴ落ち率を改善するには、その原因を知らなくてはなりません。