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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

運営堂がゆくEC業界対談

月10万件の受注処理を自動化 ノーコードツールTēPsを使い倒すフォルダさんにその秘訣を聞いた

 ECの売上が拡大すると、バックオフィスの業務も増加します。それを管理するシステムが煩雑化と肥大化を繰り返してコストがかさんでいきます。この問題を、業務を自動化するツールを自ら作成できるノーコードクラウドサービスTēPs(テープス)を活用して解消しているのが、フォルダ株式会社さんです。運営堂の森野さん(画像の右上)が日々の情報収集で気になったことをインタビューする本連載。今回は、テープス株式会社 マーケティング責任者 堤健一郎さん(画像の左下)も交え、フォルダ株式会社 久保山さん(画像の中央上)、矢野さん(画像の中央下)のおふたりに、使いこなす秘訣をお聞きしました。

アパレル時代の反省で商材を変更

森野(運営堂) 今回はTēPsを使った業務効率化の導入事例ということで、フォルダさんにお話をうかがいます。最初に会社概要を教えてください。

久保山(フォルダ) 2006年創業の会社で、今日(取材日は2月10日)が設立記念日なので、ちょうど丸17年経ちました。もともとは、財布やバッグ、服などファッション関連の商材をECで販売していました。10年前の2013年ごろから飲料・日用品の分野に商材を変えて、最近では、売上のメインは飲料です。おかげさまで、この10年で売上が20倍弱になり、楽天市場の「水・炭酸水ランキング」で上位にランクインしている商品もあります。バックオフィスを大幅にシステム化することで販売やマーケティングに注力している、ベンチャーメーカーです。

無糖強炭酸水ブランド「VOX(ヴォックス)」
フォルダが販売する無糖強炭酸水ブランド「VOX(ヴォックス)」

森野(運営堂) 飲料・日用品に商材を変更されたきっかけはどこにあったのでしょうか。

久保山(フォルダ) 正直なところ、きつくなってきてしまって。ファッションの業界は、春夏秋冬、季節ごとに商品が出ますよね。仕入れたら商品の写真を撮ってアップして、それが売れて、新たに仕入れようとするともう商品がないわけです。財布などは短期間で何度も買い換えるものでもないので、売上も横ばいの状態が続いていました。

 商材を変えようか悩んでいたとき、ふと楽天ランキングを見ると売上1位が「クリスタルガイザー」だったんです。やるならいちばんを目指そうと、次の商材を水に決めました。日本はこれだけ水には恵まれているのに、「なぜわざわざアメリカの水を買って飲むんだろう」という疑問もありましたね。

森野(運営堂) そんな経緯があって商品を転換し売上が20倍にもなったということですが、ECサイトはどれぐらいお持ちなのでしょうか。

運営堂 代表 森野誠之さん
運営堂 代表 森野誠之さん

矢野(フォルダ) 通販だけですと20店舗ほどです。それらの店舗の受注処理は、ほぼ自動化しています。

森野(運営堂) 20店舗ものECサイトを少数精鋭で運営しているということは、やはり商品点数が少ないからできるのでしょうか。

久保山(フォルダ) そうですね。商品の入替えも多くはないですし、商品数だけだと20~30商品ほどです。

森野(運営堂) 商品点数が少ないとはいえ、ECサイトが20店舗ともなると、自動化が難しいのではないでしょうか。それぞれのサイトで独自にシステムを導入することになってしまったり、担当者によって使うシステムが違ったりすることがあるので。この問題は、TēPsを導入することで解決されたのでしょうか。

久保山(フォルダ) 飲料の場合は、重たいのに数だけは出てしまうので、とにかく出荷を自動化したいと思っていました。月に10万件ぐらいの注文をいただきますが、ひとつの倉庫から出すのは非常に難しく、全国に4ヵ所ある提携工場や倉庫から出荷をしています。

 以前もなんとか注文をさばけてはいましたが、拡張性はありませんでした。どうにかしたいと考えていたときにTēPsを知り、使い始めると「何でもできるじゃん!」という話になったんですよね。今では各基幹システムや受注管理システムなど、すべてのシステムの接着剤のようなポジションになっています。

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この記事の著者

森野 誠之(モリノ セイジ)

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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