Google Marketing Live 2022 EC事業者の注目ポイント
Googleが広告プロダクトのアップデートを発表する年1回のイベント「Google Marketing Live 2022」が、2022年は5月に開催された。
「Google検索の結果に表示されるショッピング広告の見せかたが変化するようです。従来は商品画像しか表示されていませんでしたが、変更後のサンプルとして表示されている画像を見ると、商品を利用しているシーンの画像になっている。その商品を購入すると、どんな体験ができるのかより具体的にイメージしやすいフォーマットが採用される見込みです。新たなフォーマットに対応する場合は、EC事業者はそれに適した画像を用意しておく必要があります」
次にYouTubeでは、短尺動画のYouTubeショートに動画広告やアプリ広告が表示されるようになり、今後はGoogle Merchant Centerに登録されている商品が広告クリエイティブとして利用できるようにもなる予定だ。
「2022年第2四半期の決算においてYouTubeの広告収入の成長率が約5%増で、第1四半期の14%増と比較すると成長が鈍化したとの報道がなされていたこともあり、YouTubeのアップデートにかなり力を入れるのではないかと予想されます。YouTubeの広告からECサイトに飛んで、ダイレクトに購入という流れはなかなか難しいと思いますが、機会を逃さないという意味では、今回のような枠にもきちんと設定していくべきと考えます」
ECアプリでの売上増を目指すならWeb to App Connectのアップデートをチェックしておきたい。
「広告から直接、アプリ内の商品ページに飛ばせる仕組みです。従来、ランディング先はウェブのみでしたが、モバイル検索、ショッピング広告、YouTubeからディープリンクを設定して直接アプリ内のページに飛ばすことができるようになりました」
ブランド向けには、Manufacturer Centerで3DとARが利用できるようになった。
「ショッピング広告等の出稿に商品データフィードを登録するMerchant Centerがありますが、商品を製造するブランドはより詳細な製品情報を登録するManu facturer Centerも利用することができます。たとえばコスメブランドであれば、本機能とスマートフォンのカメラを使って、口紅やアイシャドウを購入前に疑似体験してもらうといった使いかたも考えられます」
日本での開始時期が未定なものもあるが、EC事業者はぜひチェックし、対応できるところについては準備してもらいたいと田中さんは述べた。