複数買いが増え、コンバージョンも3倍に アパレル試着サービスがもたらした変化
2021年より、新たにアパレル商品の販売を開始したKIBACOWORKS。D2Cで販売を展開していることもあり、「顧客からサイズに関するお問い合わせが多く寄せられていた」とアパレル試着サービス開始以前のことを振り返るのぶさん。
「SNSのコメントやチャットで、『サイズ感がわからない』『この身長・体型だと、どのサイズが良いか』といったご質問や、『試着できる機会がほしい』といったご要望をいただいていました。何かしらの形でこうしたご意見にお答えすることができないかと考えていたタイミングで、たまたま『Recustomer』の担当者の方と出会う機会があり、Twitterのアカウントなどで情報発信する様子を見て興味を持ったのが、導入のきっかけです。おもしろそうだな、これまでの課題を解決できそうだなと感じたタイミングでShopifyアプリがリリースされたのも、決め手でした」
こうして、2022年1月より返品・交換・キャンセル自動化ツール「Recustomer」を活用して、アパレル試着サービスを開始したKIBACOWORKS。2ヵ月ほど経ち、顧客の動きの変化や得た発見についてのぶさんはこう語る。
「お客様から見て、購入のハードルが下がっていることは感じます。これまでは1点買いが中心でしたが、複数点購入されるパターンが増えてきました。また、アパレル試着サービス開始前後で、アパレルコレクションのコンバージョンが3倍程度アップしています。まだ認知向上のタイミングなので、広告出稿して新規顧客開拓を進めていることも数字が低い理由のひとつでしたが、興味を持ってくださった方が『万が一サイズが合わなくても返品できるなら買ってみよう』と安心感を持ってくれているのかなと考えています。
これまでの購入履歴を振り返ると、1点商品を購入してしばらくしてから追加でもう1点商品を買う、といった行動をされるお客様がいたのも事実です。『気に入ってリピートしてくれた』と当時は考えていたのですが、もしかすると本当は複数点まとめて購入したかったけれど、失敗しないように1点だけに絞り込んでいたのかもしれません。こうしたお客様に一度で満足していただけるようになったのは、良いことだと思います」