SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2023 Winter

2023年12月7日(木)10:00~16:20(予定)

今さら聞けないEC知識

モール型ECサイトの基本的な特徴|自社ECサイトとの違い・3つのパターン


 モール型ECサイトは初めてECに取り組むときでも、手軽に利用できるというメリットがあります。一方で、自社ECサイトとは異なる部分もあるので注意が必要です。 今回は、モール型ECサイトの基本的な特徴や種類、導入するときの判断基準などを紹介します。

 ECに取り組みたいと思っても、初めて行うときには何から手をつければいいか迷ってしまうものです。まずは手軽にECを始めたいと考えるときには、モール型ECサイトの利用を検討してみるのも良いでしょう。

 モール型ECサイトの基本的な特徴をおさえるとともに、自社ECサイトとの違いを把握しておくことも大事です。

 この記事では、モール型ECサイトの特徴や種類について詳しく解説します。

モール型ECサイトとは?

 モール型ECサイトを効果的に活用するには、基本的な特徴を把握しておくことが大切です。自社ECサイトとの違いをおさえて、積極的に活用してみましょう。

インターネットショッピングモールのイメージ

モール型ECサイトの基本的なポイント

 モール型ECサイトとは、複数のショップが集まってひとつの大きなショップ(モール)を形成しているものを指します。まさにWeb上にショッピングモールが作られている状態であり、消費者はひとつのモール型ECサイトにアクセスをするだけで、さまざまな店舗の商品やサービスを閲覧できます。

 モール型ECサイトには、テナント型とマーケットプレイス型があります。前者は楽天市場Yahoo!ショッピング、後者はAmazonなどがその例です。

自社ECサイトとの違い

 自社ECサイトとの違いとして、まず費用面があげられます。自社ECサイトはサイトを構築する費用だけで運営できますが、モール型ECサイトは月額出店料やロイヤリティなどのランニングコストが発生します。

 また自由度の高い自社サイトと比べると、モール型ECサイトは利用にあたって制約が多いので注意が必要です。自社サイトのように自社で顧客データの管理が行えない場合もあるので、問題がないかをあらかじめ確認しておきましょう。

 自社ECサイトの場合は、管理・運用に関する部分をすべて対応しなければならないため、一定のノウハウが必要です。そのため、モール型ECサイトである程度経験を積んでから、自社ECサイトの構築や運営に取り組んでみるのもひとつの方法といえるでしょう。

モール型ECサイトのメリット・デメリット

 モール型ECサイトには、メリットとデメリットがあります。どのような点に気をつけるべきか詳しく見ていきましょう。

笑顔と残念な顔

モール型ECサイトのメリット

 モール型ECサイトを利用する大きなメリットは、集客力の高さです。自社ECサイトの場合、サイトを構築してからもWeb広告などによって集客を図らなければ、思うように商品やサービスを販売できないところがあります。

 一方、モール型ECサイトであればショップ自体の知名度が低かったとしても、モールの高い認知度やブランド力があるので、消費者は安心して買い物ができるといえるでしょう。

 また、ECサイトに取り組むのが初めてであっても、必要な機能や取り組むべき手順などがサービスの運営側から提供されているので、導入までのハードルが低い点もポイントです。

モール型ECサイトのデメリット

 モール型ECサイトのデメリットとしては、出店料や売上手数料が発生する点が挙げられます。自社ECサイトの場合は、サイト構築時の費用は必要になりますが、出店や販売にかかる手数料は発生しません。

 しかし、モール型ECサイトの場合は毎月のランニングコストがかかるため、採算がきちんと取れているかを細かくチェックする必要があります。

 また、消費者にとって他店との比較が簡単であるため、商品の価格競争を招きやすいといったデメリットも見受けられます。同じような商品であれば、より安価なほうに消費者は流れていくため、販売する商品の選定や価格の設定は厳密に行いましょう。

 ほかにも、モール型ECサイトでは一般的に顧客情報を収集したり利用したりできないため、マーケティングの材料として活用できまない点にも留意しておきましょう。 加えて、モール型ECサイトでの販売の場合、消費者に社名や商品名などの自社ブランドを覚えてもらいづらく、ブランディングに不向きであるといったデメリットもあります。

 中長期的な視点で見た場合に、どちらの方式が自社に合っているかをよく検討してみましょう。

モール型ECサイトの3つのパターン

 モール型ECサイトには3つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。3つのパターンの基本的な特徴をおさえておきましょう。

ネットショッピングモールのイメージ

テナント型モール

 テナント型モールは楽天市場に代表されるように、運営側が提供するモールプラットフォームに販売ページを構築して出店するパターンです。基本的に1社がひとつのショップを運営する形式であり、決められたルールの範囲内で商品の販売を行います。

 運営側はあくまでもスペースを提供するだけで、商品の登録や受注管理などは販売をしている会社自体が行う必要があります。決済方法や配送方法などは、モールによって異なる部分もあるので注意が必要です。

マーケットプレイス型

 マーケットプレイス型はAmazonのように、ひとつのサイト内で多くの出店企業を集め、各社がモールへ出品するパターンです。自社でショップを持たず、商品データがモールサイトに集約されて、受注データが各出品者に振り分けられる形式となります。

 そのため、商品管理や売上管理は各社が行うことになりますが、販売を行うまでの手順はテナント型モールに比べて少ないと言えるでしょう。また、Amazonの場合であればFBA(フルフィルメント by Amazon)というサービスを利用することが可能であり、所定の手数料を支払うことによって、商品の保管や発送作業などをAmazonに委託することもできます。

手軽に始められるのがマーケットプレイス型の強みではありますが、サイトデザインの変更などを行えないため、自社の独自性を出すのには向いていません。

統合管理型モール

 統合管理型モールとは、自社内でECモールを構築する方法です。複数のショップを一元管理することが可能であり、商材ごとにショップデザインを変えることもできます。

 テナント型やマーケットプレイス型と比べて管理の手間を要する部分はありますが、自社のブランドを高めながら商品を販売したい場合に向いているといえるでしょう。中長期的にビジネスを拡大したい場合は、統合管理型モールの利用を検討してみましょう

モール型ECサイトに出店するときの費用相場・傾向

 実際にモール型ECサイトへの出店を検討している場合、どれくらいの費用がかかるかは気になる点です。

 ここでは、4つのサービスについて出店費用や毎月のランニングコスト、特徴などを紹介します。

ブタの貯金箱がシーソーするイメージ

楽天市場で出店するときの費用・傾向

初期費用 6万円
月額料金 次の3つのプランから選択
  • がんばれ!プラン:19,500円(年間一括払い)
  • スタンダードプラン:50,000円(半年ごとの2回払い)
  • メガショッププラン:100,000円(半年ごとの2回払い)
売上手数料
  • がんばれ!プラン:月間売上高の3.5~7.0%
  • スタンダードプラン:月間売上高の2.0~4.5%
  • メガショッププラン:月間売上高の2.0~4.5%

 楽天市場では商品を購入するとポイントが付与されるので、多くのユーザーが利用しています。女性の利用者が多い傾向にあるので、商材によっては楽天市場での販売に力を入れてみるとよいでしょう。

Amazonで出店するときの費用・傾向

初期費用 無料
月額料金 小口出品:1商品あたり100円
大口出品:月額4,900円
売上手数料 8~15%

  Amazonが提供するサービスのFBAを利用すれば、商品の保管や出荷、返品対応などを任せることができます。少人数でもECを始めやすいのが特徴で、販売する商品が1種類であっても問題ありません。

Yahoo!ショッピングで出店するときの費用・傾向

初期費用 無料
月額料金 無料
売上手数料 ストアポイント原資負担1~15%など

  Yahoo!ショッピングは、初期費用や月額料金が無料であるため、期間限定でネットショップを開設するといった取り組みが可能です。また、自社ECサイトへの外部リンクの掲載や顧客のメールアドレスの獲得も行えます。

Shopifyで出店するときの費用・傾向

初期費用 無料
月額料金 次の3つのプランから選択
  • ベーシック:29米ドル(初心者向け)
  • スタンダード:79米ドル(ある程度の売上が見込める方向け)
  • プレミアム:299米ドル(売上規模が大きく、ビジネスを拡大したい方向け)
売上手数料
Shopifyペイメント利用時

取引手数料なし

Shopifyペイメントを利用しない場合
  • ベーシック:2%
  • スタンダード:1%
  • プレミアム:0.5%

 Shopify(ショッピファイ)は、カナダ発のECサービスであり、世界中で幅広く利用されています。ネットショップを開設する必要がありますが、いったん国内向けのものを作ってしまえば、海外向けのネットショップを作るのも難しくありません。

また、楽天市場との提携によって、Shopifyの管理画面上で楽天市場での店舗の在庫管理・受注・発送連絡なども可能になりました。すでにShopifyでショップを運営している場合、楽天市場への進出もスムーズに行えるでしょう。

 AmazonやeBayといった大手ショッピングモールとの連携も可能なので、販売チャネルの多角化も可能です。

カートにいろいろなものが入っているイメージ

モール型ECと自社ECを選ぶ判断基準

 モール型ECと自社ECのどちらを選ぶべきかを考えるときには、取り扱う商材から検討してみると良いでしょう。自社で取り扱っている商材が、モールの利用者とマッチングしているのであれば、出店をする意義があります。

 しかし、商材がモールの利用者にあまり馴染まない場合は、自社ECでターゲットを絞って展開していくほうが売上につながる可能性が高くなるといえるでしょう。また、中長期的な視点でビジネスを拡大させていきたいと考える場合も、コスト面や顧客情報の管理のしやすさなど、自社ECのほうが有利に働く点があります。

 さらに、モール型ECの場合はブランディングが難しい面があるので、ある程度の売上で頭打ちにあうこともあります。イチから自社ECを構築していくにはそれなりに時間と労力が必要になるため、自社イメージを反映させたサイトを構築したい場合は、早い段階から取り組んでおきましょう。

まとめ:モール型ECサイトの基本的な特徴を理解して上手に活用しよう

 Amazonや楽天市場など、モール型ECサイトは初めてECに取り組む場合でも必要な機能がそろっているので、手軽に始めやすいというメリットがあります。 ただし、初期費用や売上手数料がかかるため、どのサービスを利用するかは慎重に判断することが重要です。

 自社が販売する商品やサービスに合ったモール型ECサイトを活用することで、売上を高めていくための機会を得ていきましょう。複数のサービスを比較しながら検討していくことが大切です。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
今さら聞けないEC知識連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EC研究所(イーシーケンキュウジョ)

ECについての情報を調べ、まとめてお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/10934 2023/06/02 18:09

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2022年8月30日(火)10:00~16:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング