メトロアドエージェンシーは、東京在住の65歳以上のシニア層を対象に「スマートフォンの所有・利用状況」に関する調査を実施。調査では、東京在住のシニア層のスマホ所有率が約8割に上り、スマホを幅広く活用しながら、ポジティブな気持ちで利用しているという実態が明らかになった。
東京在住シニア層のスマホ所有率は79.2%
東京在住の65歳以上の男女2,288人に対してスマホの所有状況を確認すると、全体の79.2%がスマホを所有していることがわかった。 ガラケーの所有率は16.1%である。シニア層のなかでも若い世代ほど所有率は高く、65歳~69歳では86.2%と高い結果となった。
はじめてスマホを所有した時期、過半数が「5年以上前」
スマホ所有している東京在住の65歳以上600名を対象にはじめてスマホを所有した時期を確認したところ、過半数を超える53.8%が、5年以上前である2016年以前と回答した。
2011年以前にはじめて所有した利用年数が長い「長期ユーザー」は25.8%にのぼるなど、早いタイミングからスマホを利用していた方の存在が目立った。
スマホ所有のきっかけは 「スマホで使いたい機能があった」
スマホを所有したきっかけについて尋ねると、最も多い理由は、「スマホで使いたい機能があった」(36.3%)、続いて「周囲にスマホ利用者が増えた」(33.0%)、「家族の勧めで」(31.0%)という結果となった。
男女別に見ると、男性の1位は「スマートフォンで使いたい機能があった」(39.0%)、女性の1位は「家族の勧めで」(42.0%)に。2位は男女ともに「周囲にスマホ利用者が増えたから」となった。
スマホ機能の利用経験
スマホで行える機能18項目について利用経験を確認したところ、最も多かったのは、「電話をする」(87.5%)、続いて「メールをする」(77.0%)、「写真を撮影する」(74.3%)といった、スマホの基本機能が上位を占めた。 一方、「ニュースを見る」「天気予報を確認する」「検索する」など、スマホの幅広い機能を生かした項目の利用経験についてもスコアは高かった。
スマホ利用における感情
スマホを利用する際の感情を5段階で確認し、「とてもあてはまる」「あてはまる」と回答した割合を確認。 結果は、1位「スマートフォンを使うのは便利だ」(75.3%)、2位「スマートフォンをもっと使えるようになりたい」(61.3%)、3位「スマートフォンを使うのは楽しい」(45.2%)と、前向きな感情が上位を占めた。
「スマホを使いこなすのに苦労している」という回答が31.7%ある一方で、「もっと使えるようになりたい」(61.3%)、「使いこなせてうれしい」(34.2%)といった“スマホ利用スキル向上を前向きに捉える”項目のスコアが、高い結果となっている。
調査概要
調査主体
株式会社メトロアドエージェンシー
調査方法
インターネットリサーチ
調査対象者
【事前調査】東京都在住の65歳以上の男女
【本調査】東京都在住の65歳以上の男女 かつ スマホ所有者
有効回答数
【事前調査】2,288s
【本調査】 600s
調査期間
2021年7月30日~8月3日