oricon MEは、『ふるさと納税サイト』についての満足度調査を実施し、その結果を「オリコン顧客満足度」公式サイト内にて発表した。
同調査は、全国の実際のサービス利用者を対象に、インターネットによるアンケートを実施。事前調査や企業ヒアリングをもとに、サービスにおける評価項目を設定し、調査企業17社を対象に各項目への評価について回答を聴取。結果を集計し規定の回答者数を満たした企業について、「総合」「評価項目別」「部門別」にランキングを発表した。
満足度の高い『ふるさと納税サイト』、【楽天ふるさと納税】が初の総合1位に「手続きのしやすさ」で高評価に
2020年にふるさと納税サイトを利用し、各自治体に寄付をしたことのある全国の18~84歳の男女2,969人を対象に、『ふるさと納税サイト』の満足度調査を行った。
2019年の調査開始以来3回目の発表となる今回は、満足度総合得点76.1点を獲得した【楽天ふるさと納税】が、前回4位から初の総合1位を獲得。
評価項目別ランキングでは「手続きのしやすさ」で78.6点の高評価を得て1位に。また部門別では男女別「女性」、年代別「30代」「40代」、家族構成別「1人暮らし」、カテゴリー別「魚介」でも1位となった。
続いて、総合2位の【ふるさとチョイス】は、評価項目別「返礼品の魅力」「地域振興への貢献」の2項目で1位に。また部門別では男女別「男性」、年代別「40代」「50代」「60代以上」、家族構成別「ファミリー」、カテゴリー別「肉」「米」「果物」「日用品」で1位の評価を得ている。
総合3位には【ANAのふるさと納税】がランクイン。評価項目別「アプリ・サイトの使いやすさ」「コンテンツの充実さ」の2項目で1位の評価を得た。
また同点で総合3位にランクインしたのは【さとふる】。年代別「20代」「50代」「60代以上」では、それぞれ1位を獲得している。
ふるさと納税サイト 利用動向
2020年にふるさと納税を始めた人が最多
今回の調査対象者に「ふるさと納税を始めた時期(単一回答)」について聴取したところ、「2020年」の回答者がもっとも多く(36.9%)、次いで「2016年以前」(19.5%)、「2019年」(17.5%)が続いた。コロナ禍での巣ごもり消費として始めた人が多かったことがうかがえる。
返礼品を選んだ理由は“応援消費” 53.5%
「返礼品を選んだ理由(複数回答)」について聴取したところ、「返礼品に興味があったから」が最多の66.3%、次いで「消費を通じて各地域の事業者や生活者を応援したかったから」が53.5%に上り、“応援消費”を理由に返礼品を選んだ割合が高いことがわかった。
ふるさと納税による“応援消費”を続けたい 91.6%
あわせて、応援消費を理由に返礼品を選んだと回答した人を対象に「応援消費の継続意向(今後も同様の理由から返礼品を選びたいか)」を聴いたところ、91.6%の高い割合で続けたい意向があると回答しました(10段階中7~10点と回答した人の割合)。
ふるさと納税サイトの支援取り組みへの認知 75.2%
なお「ふるさと納税サイトの災害支援取組みについて(地震・台風・豪雨などの災害支援・新型コロナウイルス医療対策支援)」知っているかどうかを聴取したところ、対象者の75.2%が「知っている」と回答している。
“返礼品なし”の寄付「直接関わりないが支援したかった」
また今回、地域振興・災害支援・医療対策支援(新型コロナウイルス対策)など、“返礼品をともなわない支援や寄付”を行ったと回答した人は全体のうち1.5%(45人)。この回答者に「返礼品なしの寄付をした理由(複数回答)」を聴いたところ、「直接関わりはないが、ニュースや、ふるさと納税サイト特設ページなどを見て支援したいと思ったから」(40%)、「コロナ禍で、その地域に行かなくても支援できると思った」(37.8%)、「本人または家族(知人)の出身地の生産者だから」(28.9%)といった回答が上位にのぼった。
調査概要
- サンプル数:2,969人
- 規定人数:100人以上
- 調査企業数:17社(ANAのふるさと納税/au PAYふるさと納税/さとふる/JALふるさと納税/ふるさとエール/ふるさとチョイス/ふるさとパレット/ふるさとぷらす/ふるさとプレミアム/ふるさと本舗/ふるなび/ふるぽ/ふるり/三越伊勢丹ふるさと納税/楽天ふるさと納税/LUXAふるさと納税/わが街ふるさと納税)
- 定義:複数の自治体のふるさと納税を検索でき、サイトから寄附の申し込みができるウェブサイト
- 調査期間:2021/05/18~2021/05/26
- 調査対象者:性別/指定なし 年齢/18~84歳 地域/全国 条件/2020年にふるさと納税サイトを利用し、各自治体に寄付をした人