三菱UFJニコスは、ECにおけるクレジットカードの不正利用対策でアクルと業務提携を発表。アクルが提供する不正検知・認証システム「ASUKA」を、三菱UFJニコスのEC加盟店に導入することで合意した。なお、同システムの取り扱いは6月28日から開始予定となっている。
ASUKAは、従来の不正を検知するシステムと異なり、クレジットカード決済におけるセキュリティレベルを向上させ、不正使用者を寄せ付けないEC運営体制の構築を行う。ECの利用者や使用する機器の情報などを、アクルのデータベースと組み合わせ、カードの不正使用リスクをスコアリング。疑わしい取引と判定した場合は、追加情報の入力による本人認証を促す。
国内クレジットカード発行会社の不正使用被害額のうち「番号盗用」によるECでのなりすましなどの被害額は、2017年に前年比約2倍に急増。両社は、不正使用の手法が近年、多様化・高度化しているとした上で、EC市場におけるクレジットカード決済のセキュリティを高め、安心してクレジットカードを利用できる環境作りを目指す。
なお、三菱UFJニコスが加盟店への同システムの取次を、アクルが加盟店へのサービス提供、導入後の運用サポートなどを担う。