ECzine編集部では、3カ月に一度お届けしている『季刊ECzine』vol.17を刊行しました。
今号で特集するのは国内でも普及してきたビジネスモデルであり、また手法とも捉えられるD2C。「Face to D2C~つながりの連鎖がビジネスにもたらす変革とは~」と題し、プラットフォーマーやスタートアップ、メーカーや実店舗主義の企業・ブランドの担当者にお話をうかがいました。
D2Cの要は顧客とのつながり。販売チャネルとしてECを構築するだけでなく、ユーザーとのコミュニケーションを通してデータを収集し、さらなる接点を創出することがビジネスに変革をもたらします。現在D2Cとして軌道に乗っている企業では、前例がない中で多くのトライ&エラーが繰り返されてきました。
取材によって明らかとなった各社の軌跡を辿ることで、読者が自社で新しいビジネスに取り組むときのヒントを掴んでいただければと思います。
01:Instagramでの買い物体験が生む ショッピングの楽しさと事業の好循環
Instagramに学ぶFace to D2Cのヒント
- ショップ機能が顧客接点を広げる。コレクションの活用にヒントあり
- 複数機能を組み合わせ、効果アップ。情報発信時は商品につながる道筋作りを忘れずに
- ECのウィークポイントは画像と動画でカバー。タッチポイントと売上どちらも創出しよう
- 「好き」を軸につながる利点は、顧客との距離にあり。楽しい体験作りが鍵となる
02:商品を求心力に唯一無二のブランドへ 顧客と文化を作るMinimalの挑戦
Minimalに学ぶFace to D2C のヒント
- 仕組みのみならず、体験のデジタル化にも着手。オリジナルの価値を提供
- 顧客の声を踏まえ、商品や伝えかたをブラッシュアップ。常に行動し続ける
- 既存業務のスキル拡張でデジタル体制を強化。幅広い視野で業務のDXを推進
- 環境は常に変化するもの。完成を目指さず、顧客と一緒にブランドを育てる
03:東洋スチールと顧客をつなぐShopify メーカー直販の可能性と未来を語る
東洋スチールに学ぶFace to D2Cのヒント
- コーポレートサイトのあるべき姿を模索。ブランディングと販売を両立すべくShopify活用へ
- フロー整備はひとり運営を前提に。徹底的な自動化で顧客の声を聞く時間を確保
- BtoB、BtoC双方の知見を活かし、グローバルスタンダードな100年企業を目指す
- Shopifyはブランドを作る当事者を主役にする。多くの場に情報を置き、世界中とつながろう
04:自社の強みと向き合いブランド育成 木村石鹸工業の6年を振り返る
木村石鹸工業に学ぶFace to D2Cのヒント
- 既存チャネルと視野を変えたアプローチで新規顧客を開拓
- フォロワーより語り部を増やす。ファンの可視化と個性の表出が独自性を生む
- ファンからの声は、社員のモチベーションにも作用。交流が仕事への誇りにつながる
- 人に焦点が合っていない企業は見抜かれる。ブランド育成に励むパートナーを見つけよう
05:KURANDがコミュニケーションで伝えるお酒の魅力と楽しみかた
リカー・イノベーションに学ぶFace to D2Cのヒント
- 時流を鑑みてオンライン進出。ストーリーを翻訳し、新たな顧客接点を生み出す
- UGCを活用し、売場を活性化。新商品開発や商品の磨き込みにも顧客の声を反映する
- コロナ禍で素早く組織を改革。想いや考えを反映したものづくりで顧客に寄り添う
- 業界の持続性にも目を向け、正しさの追求で長期的な信頼関係構築を目指す
06:アパレルビジネスに余白を作る NAGIEが目指す健全な社会とは
三菱商事ファッションに学ぶFace to D2Cのヒント
- ビジネスの新潮流を踏まえて自ら行動。新規事業から得た知見を既存事業にも活かす
- 業界のスタンダードを変革する気持ちをコンセプトに昇華する
- 利便性だけではない価値提供。意図を伝え共感する顧客と濃い関係を築く
- ノウハウは独占せず、仲間の輪を広げる。未来を見据え、持続可能な業界作りに貢献
EC関連サービスの定点観測、ECzineの注目記事も
『季刊ECzine』vol.17ではこの他にも、Googleや運用型広告、LINE、オムニチャネルなどECに関連するサービスやキーワードについて3か月ごとの定点観測として情報をまとめています。
また、ECzineから読者の選んだ注目記事を再掲。EC事業に携わる読者が何を重視しているのか、今どんなテーマに関心を持っているのかを一望することができます。
本誌の詳細はぜひ特設ページでチェックしてみてください。
『季刊ECZine』とは?
『季刊ECzine』は年4回(3月、6月、9月、12月)、ECにまつわる旬のテーマを取り上げて発行している定期購読誌です。自社のECビジネスを俯瞰し、他社の動向を知るために活用ください。
- Chapter 1 ECの最新トレンドを取り上げた「特集記事」
- Chapter 2 重要なトピックスを追いかける「定点観測」
- Chapter 3 EC業界に関する話題のニュースや記事の振り返り