青山商事は、ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」の導入を一層加速させることを発表。2016年の開始以来5年で「洋服の青山」約60店に導入してきたが、今期は2022年3月末までに新たに100店に導入。システム導入は6月より順次開始し、独自のOMO型店舗を全国に拡大していく。
「デジタル・ラボ」は、ネット連携による豊富な在庫数とリアル店舗の接客サービスの両メリットを最大限にいかした同社の独自システム。導入店の店内には、全店の在庫と連動するタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末を複数設置し、エンドユーザーはこれらの端末を通して、ECサイトに加えて"全国の「洋服の青山」"の在庫から好みの商品を選ぶことができる。また、店在庫をゲージ見本として試着や採寸が可能なため、実際の商品の色柄や着心地などを確認した上で、"販売員の接客"を受けながら購入することができるのも特徴のひとつ。
このシステムを利用して商品を購入すると商品は自宅に配送となるため、購入後は手ぶらで帰ることができ、後日店に商品を受け取りに行く手間も不要に。また、一度スタッフの接客を受けながら「デジタル・ラボ」で買い物を体験することで、利用者のネット通販に対する抵抗感を払拭し、同社ECサイトの利用を促進するとともに、店舗とECサイトの両方を利用する"併用顧客"の拡大にもつなげていく。