アクセンチュアは、アパレルをはじめとした小売業界向けに、主にSalesforce Commerce Cloud、および自社開発のOMS(order management system)を活用したeコマースサイトの構築や運用事業などを手掛けるビジネットシステムを買収したことを発表した。
同買収によって、ビジネットシステムが持つ優れたeコマース体験を実現するサイト構築、およびその運用力と、アクセンチュアが持つテクノロジーと人間の創意工夫に裏打ちされた、デジタル戦略の立案、実行から、生産、物流に至るまでバリューチェーン全体のプロセスに精通した知見が融合される。優れた購買体験の実現に欠かせない能力を持つ両社によって、オンラインとオフラインの垣根のない、一貫した顧客体験が実現され、一気通貫したデジタル変革に向けたユーザーの支援体制がさらに強化される。なお、同買収に関する詳細は非公開とのこと。
ビジネットシステムは1999年の創業以来20年以上にわたり、国内アパレルをはじめとした小売業界の消費者を中心に、60社を超える企業のeコマースサイトの構築やシステム開発、運用を手掛けてきた。特にセールスフォース・ドットコムのクラウド型eコマースソリューションである「Salesforce Commerce Cloud」をベースとした開発力が高い。また、Salesforce Commerce Cloudとシームレスに連携するOMSを自社開発しており、アパレル以外の業種における導入実績も有している。アクセンチュアではビジネットシステムが持つこれらの優れた資産、および新たに参画する約40名の高い専門性によって、商品やサービスのタッチポイントの最適化で優れた顧客体験の創造はもちろんのこと、企業やブランドの存在意義に立脚し、経営そのものを顧客体験の創造を中心としたビジネス全体の変革支援を行うアクセンチュア インタラクティブが提供するサービスの強化につなげる。
同社では、グローバルで幅広く提携しているセールスフォース・ドットコムなどのエコシステム・パートナーとのさらなる協業を通じ、より良い暮らしへと生活者を導く新たなビジネスやオペレーティングモデルの実現を一気通貫で支援する体制を強化する。