株式会社イーシーキューブは、EC構築オープンソースEC-CUBEの機能やデータを外部サービスから利用可能となる最新版EC-CUBE4対応「Web API」の正式版をリリースした。
EC-CUBEは、ソースコード修正によるカスタマイズや、サイト上にさまざまな機能を追加できる「プラグイン」を利用することにより、各企業それぞれが目指す「理想のECサイト」をより安価で、より安全・安心に実現できることが特徴。
今回、Web API機能のリリースにより、EC-CUBEと企業の基幹業務システムとの商品・顧客情報連携や、モールやリアル店舗との在庫連携、顧客管理CRM・会計ソフトといった管理系サービスの連携など、各EC関連サービスや企業の業務システム間データをリアルタイムに連携することが可能となる。
これにより、ECサイトだけでは実現できなかった企業における業務全般の効率化やビジネスモデルの変革を目指す企業のDX推進への貢献が期待できるとのこと。
「Web API」はEC-CUBEオーナーズストアよりEC-CUBE4対応「Web APIプラグイン」として提供。同プログラムはEC-CUBE 4.0.5より利用することが可能で、EC-CUBE4系旧バージョンを利用している場合はEC-CUBE本体をバージョンアップすることにより利用できる。
EC-CUBE4対応「Web API」の特徴は、次のとおり。
OAuth2.0による認可
セキュリティ対策として、世界標準となっている「OAuth2.0」に準拠し、管理者が認可しない限りデータの取得・更新など実行できないよう設計。また「OAuth2.0」は幅広い開発環境でライブラリが開発・提供されており、多くのシステムと容易に連携が可能となっている。
GraphQLによる取得と更新
「商品情報」、「受注情報」、「会員情報」から欲しい情報を柔軟に取得できる。また外部EC関連サービスとの連携利用を想定した「商品在庫の更新」および「出荷ステータスの更新」機能が現時点で実装されているほか、今後もユーザーからのご要望に応じて機能追加を行っていく予定。
Webhookによる通知
EC-CUBE内での「商品情報」「受注情報」「会員情報」の更新を検知し連携システムへ通知するWebhook機能の実装により、外部システムとのリアルタイム連携が可能。
今後のWeb APIとEC関連サービスとの連携予定は次のとおり。
- LTV計算アプリ「シナモンLTV」:2020年10月 対応予定
- 通販業務一元管理システム「GoQSystem」:2020年内 正式対応予定
- 複数ネットショップ一元管理サービス「CROSS MALL」:2021年 対応予定
今後も新たに同プログラムに対応したサービスや事例は、EC-CUBE公式サイトや、公式メールマガジン、SNSなどで随時公開される。