青山商事は、ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」を新たに「洋服の青山」10店に導入し、順次運用を開始した。これにより導入店舗数は「洋服の青山」で41店に。また、今回導入する8県のなかで、青森県・静岡県・岐阜県・広島県・島根県・徳島県の6県については県内初導入となる。
同システムは、ネットの豊富な在庫数とリアル店舗の接客サービスの両メリットを最大限に生かしたシステム。導入店の店内には、同社のECサイトと連動するタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末を複数設置し、来店客はこれらの端末を通してECサイト上にある約1,000万点以上の在庫から好みの商品を選ぶことが可能。同社のECサイトは店在庫とも連動しているため、同システムの導入店では「洋服の青山」全785店舗にある在庫を確認することが可能となる。
利用者は店在庫をゲージ見本として試着や採寸を行うため、実際の商品の色柄や着心地などを確認したうえで購入することができるのも特徴のひとつ。また、商品は自宅に配送となるため、購入後は手ぶらで帰ることができ、後日店に商品を受け取りに行く手間も不要となる。
同システム導入店では、同じ色柄のスーツをサイズ別で保有する必要がなく、限られたスペースで多くの種類を陳列できることから、現在は主に都市部の売場面積100坪未満の狭小店を中心に導入している。今回は地方郊外店(売場面積200坪以上の大型店を含む)を中心とした10店に導入していくが、これらの店ではスーツ売場の一部を縮小し、現在強化しているオーダースーツコーナー・ビジカジ商品・レディス商品などを拡充することで、多様化するビジネススタイルに対応した魅力ある売場を目指していくとのこと。
また、スタッフの接客を受けながら「デジタル・ラボ」での買い物を体験することで、利用者のネット通販に対する抵抗感を払拭し、同社ECサイトの利用促進にもつなげていくという。
新規導入店:10店(洋服の青山)
- 青森浜田ドリームタウンアリ―店(青森県青森市)
- 東静岡駅前店(静岡県静岡市)
- 名古屋豊公橋店(愛知県名古屋市)
- 大垣店(岐阜県大垣市)
- 紙屋町店(広島県広島市)
- 松江店(島根県松江市)
- 徳島沖浜店(徳島県徳島市)
- 宗像店(福岡県宗像市)
- 福岡大橋店(福岡県福岡市)
- 福岡姪浜店(福岡県福岡市)